以前、私が会社で受けたプレゼンで印象深い光景がありました。
大変失礼ながら、プレゼンの内容はあまり覚えていません。
何が印象的だったのかというと、発表者のネクタイです。
曲がっているのです。
アルファベットの「J」の字です。
本番前に何があったのかと心配してしまうほど、ネクタイが曲がっていました。
ネクタイというのは、顔の真下にあります。
見ないようにと思っても、視界に入ります。
「気にしないようにしよう」と思うほど気にしてしまうのが、人間です。
プレゼンの途中、私は曲がったネクタイがずっと気になって仕方ありませんでした。
もう途中から、曲がったネクタイのことで頭がいっぱいです。
察するに、おそらくプレゼン前の準備が忙しかったのだろうと思います。
そういう慌ただしく準備しているところを想像してしまうと、また笑いそうになります。
わざと笑わせようとしているのかと思うほど曲がっているので、笑いをこらえるのが大変でした。
同じように思っていた人は、ほかにもいたようです。
ネクタイは重要です。
どんなに真面目な話でも、ネクタイが曲がっている人が発表し始めると、急に軽い印象になります。
特に、プレゼンに慣れていない初心者は、ネクタイのチェックを怠りやすいのではないでしょうか。
プレゼンとは関係がないようなネクタイですが、印象に残りやすいのです。