どんなプレゼンであろうと、100人中100人に納得してもらえるのは難しいものです。
発表内容が悪いわけではありません。
聞き手の中には、そもそも初めから聞く気のない人もいます。
宿題や仕事の命令などで、無理やり出席させられる場合です。
聞く気がないので、プレゼンの途中で携帯電話をいじったり、うつむいたりしています。
中には堂々と居眠りをする人さえいるのです。
そういう人たちを見ていると、どう感じるでしょうか。
「自分の発表内容に問題があるのではないか」と不安になり、だんだん自信をなくしていくのです。
やる気のない人の態度を見て「眠っている人を起こしてやるような発表をしてやるぞ!」と、逆に奮起する方法もあります。
しかし、プレゼンに慣れた上級者の場合です。
初心者の場合、下を向いたり居眠りしたりしている人たちを見ていると、だんだん不安になってくるものです。
聞く気のない人は、一切無視して結構です。
では、誰に目を向けるのか。
大勢の聞き手の中で、あなたの話に最も耳を傾けている人を探しましょう。
すべての人が下を向いたり居眠りをしたりしているわけではないはずです。
話の最中に、うなずいている人。
真剣な顔で聞いている人。
一生懸命にメモを取っている人。
少数かもしれませんか、そういう真剣な態度を見せている人がいるはずです。
その人だけに向けて、メッセージを発信していきましょう。
話を聞こうと積極的な人ですから、あなたの発表内容にうなずいてもらいやすくなります。
すると、それを見ているあなたも、だんだん自分の発表内容に自信がついてくるのです。