プレゼンを始めるやいなや、聞き手の硬い表情に驚くことがあります。
みんな、暗い顔をしたり、難しそうな表情をしたりするのです。
そういう表情をしていると、発表者は自分が悪いのかと思ってしまい、話しづらくなります。
しかし、ちょっと待ってください。
そうした聞き手たちの表情は、実は自分の表情ではありませんか。
勇気を出さなければいけない直前、人間の顔は、少し硬直します。
発表者の感じている緊張やプレッシャーは、自然と顔に出てきます。
いつの間にか、口元が曲がっていたり、眉間にしわが寄っていたりするでしょう。
それを見た聴衆たちは「難しい顔をしているなあ」と思い、難しい表情になります。
硬い表情になった聴衆たちの表情を見て「やはり自分の話はわかりにくいのか」と余計に自信をなくし、さらに硬い表情になる。
悪循環になるのです。
相手の表情は、実は自分の表情だと思ってください。
鏡なのです。
自分の表情は、自分に跳ね返ってきます。
では、どうすればいいのでしょうか。
そういうとき、きゅっと口角を上げてください。
改善への変化を起こすのは、発表者からです。
プレゼンでは、発表者が全体を引っ張っていきます。
ぎらぎらした笑顔ではなく、にっこりします。
すると、それを見た聞き手も、穏やかな表情になり、状況の改善につながるのです。