二次情報や三次情報とは、間接的に集めた情報のことをいいます。
二次情報や三次情報には、途中に媒体を挟んでいるため、誤った情報が混ざっている可能性があります。
嘘であったり、誇張された情報だったり、内容の一部が削られていたりです。
媒体の主観によって、真実がゆがめられていることも少なくありません。
例えるなら「伝言ゲーム」です。
伝言ゲームをイメージしてください。
伝言ゲームは、人を介して言葉を伝えていきますが、正しい情報が伝わるとは限りません。
人を介するたびに、言葉が変わったり省かれたりして、少しずつ内容が変わっていきます。
最終的に最初とは違った内容になっていきますが、それと同じです。
二次情報や三次情報は、途中に媒体を挟んでいるため、内容が変わったり省かれたりしている可能性があります。
二次情報や三次情報を頼りにしていると、誤った情報が入り交じることになり、真実がわからなくなります。
不確実な情報に振り回され、真偽を見抜くのに苦労します。
「どれが真実で、どれが間違っているの?」となります。
考えがややこしくなり、あれこれ迷うことになるのです。
迷わない生き方を実現させたいなら、一次情報を大切にしましょう。
一次情報とは、実験や調査によって現場から直接集めた情報のことをいいます。
「実験」「調査」といった言葉を聞くと、難しそうな印象を受けるかもしれませんが、基本はとても単純です。
私たちにとって最も身近な一次情報とは何か。
それは「経験」です。
経験は、最高の一次情報です。
自分が身をもって得た情報は、確実です。
経験は、最も信用できる情報であり、嘘がありません。
自分の目で確認したこと、自分の耳で聞いたこと、自分の肌で感じたこと。
五感を通じて直接経験したことは、現場から直接集めた情報なので、真実だけになります。
余計な仲介がない、生の情報です。
経験から得られたことは、すべて一次情報です。
経験という一次情報を頼りにすることで、確実に正しい情報が得られます。
物事の見通しがよくなり、迷いもなくなります。
たとえば「世間の流行」について知りたいとします。
人の話やインターネットの情報だけで、流行を把握するのは要注意です。
人の話は、主観が混じっています。
インターネットの情報は、二次情報や三次情報であふれています。
ではどうするかというと、街に出向き、実際に見て回るのが一番です。
街を歩いて、店を見て回って、直接自分の目で様子を確かめます。
「なんだかこういうものがはやっているね」と感じたことが重要です。
自分が現地で直接得たことこそ一次情報です。
自分の肌で感じることで、世間の流行をきちんと把握できます。
一次情報は経験のほかにもあります。
経験者から直接話を聞くことも有効な手段です。
たとえば「お金持ちになりたい」と思ったとき、本だけで学ぶのは要注意です。
真実は現実にあります。
実際にお金持ちの人から直接学ぶほうが、確実かつ具体的です。
どんなことを考え、どんな振る舞いをして、どんな生き方をしているのか。
有名人で著書があるなら、本を通して学ぶのもいいでしょう。
メディアに出演しているなら、ビデオや動画から学ぶのもいいでしょう。
直接学ぶのと同じ効果が得られます。
「これは一次情報なのだろうか」と考える癖をつけてください。
一次情報を求める癖をつけましょう。
真実は現場にあり、現場から直接集めた情報が真実です。
一次情報を得るには、お金や手間暇がかかることも少なくありませんが、それだけの価値があります。
一次情報を軸にすることは、真実を軸にすることになります。
一次情報なら迷わないのです。