迷いをもたらす意外な原因があります。
それは「こだわり」です。
一般的にこだわりという言葉には、ポジティブなニュアンスがあります。
こだわりという言葉が使われる場面では、よい意味として使われることが多いもの。
「こだわりの逸品」「こだわりの技術」「こだわりの仕事道具」などのフレーズがよく聞かれます。
こだわりと聞いただけで、魅力的な印象を受けることが多いでしょう。
しかし、どんなこだわりでもよいとは限りません。
意外なことですが、こだわりは、迷いをもたらす原因になることがあるため注意が必要です。
「こだわりがある」とは「特別の思い入れがある」ということです。
特別な思い入れがあるのはいいですが、必要以上に執着する傾向があります。
こだわりが強いと、執着も強くなり、なかなか妥協ができません。
「こうあるべきだ」
「1つも妥協できない」
「完璧であるべきだ。100パーセントにしたい。パーフェクトに仕上げたい」
こだわりが強ければ強いほど、妥協できない性格になります。
堅苦しい考え方になってしまいます。
すると、理想と現実のギャップを受け入れられず、矛盾した行動が生まれます。
時間がないのに時間をかけようとしたり、お金が足りないのにお金をかけようとしたりします。
バランスを欠いた行動に出てしまうことも増えます。
どうすればいいのか自分でもわからなくなり、迷いの迷宮に入り込んでしまうのです。
迷いをなくすにはどうすればいいか。
こだわりを捨てればいいのです。
自分の価値観を追究するのもいいですが、そのせいで迷っていては本末転倒です。
こだわりを捨てましょう。
こだわりを捨てれば、心を縛り付けていた鎖から解放されます。
難しく執着がなくなることで「こうしよう」「ああしよう」と決断していけます。
迷いがなくなって、どんどん行動していけるようになります。
こだわりを捨てるとはいえ、すべてを捨てるわけではありません。
仕事上のこだわりもあるでしょう。
信念や人生に関わるような重要な価値観もあるはずです。
こだわりを残すなら、残してもいいのです。
ただし残すなら、譲れないこだわりだけにしておくことです。
ほかの小さなこだわりは、潔く手放して、きれいさっぱり忘れることにすればいいのです。
そうすれば、上手に迷いから解放されます。
明るい未来が手に入るのです。