迷いを減らすための大原則があります。
「事前にルールを決めておく」ということです。
ルールを決めていないと、その都度考えることになります。
もちろん臨機応変に対応することも大切ですが、場面ごとに考えるのは大変です。
状況把握と判断のため、いちいち頭を使うことになります。
考えることになるため、余計なストレスも増やしてしまいます。
いったん立ち止まらなければならず、スピードが落ちます。
気分や体調によって決断にぶれが生じることも少なくありません。
その都度考えるのも悪くはありませんが、スマートとは言いがたいでしょう。
いちいち考えるのは、面倒くさいことでもあります。
1回1回は小さなことでも、それが何度も繰り返されると、大きな苦労になります。
迷わない生き方をするためには、事前にルールを決めておくことが大切です。
場面に応じてルールを決めておきましょう。
「こういうときはこうする」というルールを決めておくだけです。
生命や財産が関わるような重大な局面を除いて、ささいな場面では、ルールに従ってどんどん決断を下していけます。
ルールを決めておけば、シンプルに従えばいいだけなので、迷うことがなくなります。
あなたには生活上のルールがありますか。
もしなければ、今のうちにルールを作っておきましょう。
難しく考えるのではなく、気楽に考えてください。
ルール化は「繰り返し発生する仕事」に有効です。
私たちの日常には、繰り返し発生する仕事があります。
繰り返し発生する仕事はほとんど内容が同じなので、単純なルールを適用できます。
繰り返し発生する仕事は、ルール化しておくことをおすすめします。
たとえば「着用するネクタイを曜日ごとに決めておく」というルールです。
「月曜はこのネクタイ、火曜日はこのネクタイ、水曜日はこのネクタイ」といった感じで決めておきます。
「今日はどんなネクタイにしようか」と迷わなくなります。
毎日違ったネクタイをすることになるので、おしゃれな感じも出てきます。
「スケジュール変更が発生したら、前倒しから考える」というルールも有効です。
前倒しから優先的に考えるようになれば、選択肢が限られるので決めやすくなります。
前倒しにすると仕事も前倒しにできるため、その分スピードがアップします。
前倒しのほうが相手に積極性も伝わりやすくなります。
ルールを決めておけば、スケジュール変更の必要が出てきたとき、迷いがなくなります。
健康診断のルールも作っておくといいでしょう。
たとえば「健康診断は、毎年12月に受ける」というルールです。
自分にとって好都合のタイミングを決めておくといいでしょう。
ルールを決めておけば「受けたほうがいいかな」「いつ受けようかな」と迷うことがなくなります。
定期的に健康診断を受けることにもつながって、健康意識の向上にもつながります。
ルールを決めるまでは少し大変ですが、最初の1回だけです。
一度決まれば、後はルールに従うだけで楽になります。
ルールを決めたら、なるべく忠実に実行します。
迷いがなくなるだけでなく、決断スピードも速くなって、一石二鳥です。
一度決めたルールは、後から変更することも可能です。
ルールを決めてから都合が悪いところが見つかれば、その都度ルールを変えていけばいいだけです。
ルール変更の回数に制限はありません。
もちろんペナルティーもありません。
少しずつ微調整していけば、より最適なマイルールに仕上がっていくでしょう。
自分にとって無理のないルールであれば長続きします。
迷わない人生には、ルールは欠かせない存在なのです。