厄介な問題に取り組むときは大変です。
普通に取り組むだけ解決するようなシンプルな問題ならいいのですが、そうでない問題もあります。
すぐ良い解決策が思い浮かばなくて、なかなか悩まされる問題があるものです。
問題解決に取り組むとき「どうしよう、どうしよう」と頭を抱えることになります。
この「どうしよう、どうしよう」と考えることが大事です。
解決策が浮かんでいなくてもいいのです。
解決できるかどうかわからなくてもいいのです。
知的生産労働では、成果物が時間に比例するとは限りません。
浮かばないときには本当に浮かびません。
何時間も考えて、成果物がゼロというケースはよくあります。
結果が何もなければ、必死に考えていたあの時間は何だったのだろうと思うのです。
しかし、成果物がなかったとしても意味はあります。
表向きは変化がないように思えますが、頭の中では高度なトレーニングが行われ、良い変化が起きています。
脳の神経細胞ネットワークは、じっくり考えるとき、密になります。
シナプスのつながりが促され「考える力」が鍛えられているのです。
頭は、使えば使うほど良くなっていきます。
脳に汗をかいて必死に考えることが大切です。
2時間考えて解決策が浮かばなかったなら「2時間、良い脳トレができた」と考えましょう。
考える時間に、無駄は1つもないのです。
さて、なかなか良い解決策が思い浮かばないとき、どうすればいいのでしょうか。
いったん休憩を挟みましょう。
飲み物を飲む、仮眠を取る、シャワーを浴びる、外を散歩するなどなど。
頭を使う仕事をしていたので、できるだけ頭を使わないような休憩がおすすめです。
何も考えない時間を作ることも大切です。
休憩が良いリフレッシュとなります。
ほっと緊張から解き放たれ、自由が与えられると、脳の中で不思議なつながりが生まれます。
休憩中であっても、私たちの脳は、無意識に思考が活動しています。
面白いもので、いったん休憩を挟むと、良い解決策がぱっとひらめくのです。