「解決するのは無理」と言う人がいました。
「頑張るだけ無駄。意味がない。解決するのは無理に決まっている」と嘆いています。
無理と言うからには、さぞ難しい問題なのだろうと思われます。
どれだけ大変な問題なのだろうかと気になって聞いてみると、拍子抜けしました。
まったく普通の問題でした。
頑張れば、誰でも解決できるような内容です。
難しいどころか、むしろ簡単に解決できる問題でした。
費用がかかることでもなく、少し時間を割いて努力すれば解決できることでした。
この人は「無理」が口癖になっているだけです。
無理が口癖になっていると、ちょっとした問題でも「解決するのは無理」と弱音を吐いてしまいます。
やる前から諦めてしまうと、解決できることもできなくなります。
思い込みとは怖いものです。
ひとたび「解決するのは無理」と思い込むと、ネガティブな暗示がかかり、金縛りに遭ったかのように動けなくなります。
前向きなアクションが取れなくなり、問題解決の機会を失うことになってしまうのです。
「解決するのは無理」と簡単に言わないことです。
「無理」は、完全否定の言葉です。
「解決するのは無理」は、禁句にしてもいいくらいです。
「解決するのは無理」と言いそうになったら、本当に解決が無理なのか、もう一度よく考えてみてください。
深呼吸をして冷静に見つめ直してみると「おや、意外と簡単に解決できそうだ」と気づくでしょう。
仮に解決するのが限りなく不可能に近い問題があったとします。
そんなときでも「解決するのは無理」と言わないことです。
「解決するのは難しい」と言いましょう。
「不可能」は絶望しかありませんが「難しい」には希望があります。
可能性を残しておけば、未来に希望が持てます。
「やれるだけやってみよう」という考え方になり、前向きなアクションを起こせるのです。