問題が発生して、解決に向けて取りかかります。
ところ大きな壁にぶつかります。
すべての選択肢を検討してみましたが、すべてNGでした。
やるだけのことをやりましたが、うまくいきませんでした。
そんなとき「もうこれ以上できることはありません」とセリフがよく聞かれます。
ここがポイントです。
「もうこれ以上できることはありません」と簡単に言わないことです。
たいてい思い込みにすぎません。
「もうこれ以上できることはありません」は「もうこれ以上やりたくありません」が本音です。
さっさと諦めたいから、つい弱音が出てしまっています。
簡単に諦めたら、諦め癖もついてしまいます。
「もうこれ以上できることはありません」と言いそうになったら、もう少しだけ考えてみる時間を作ってみましょう。
本当にできることがないのか、あらゆる可能性を探ってみることです。
じっくり探ってみると「そういえば、まだこの方法を試してなかった!」という可能性を見いだせることがあります。
「押してダメなら引いてみる」という考え方もあります。
意外なところに可能性が残っていることはよくあることです。
目的地は1つでも、そこに行くまでの道は数多くあるのと同じです。
遠回りをすることが、かえって近道になることも少なくありません。
一方向から見るのではなく、あらゆる方向から見ることが大切です。
「もうこれ以上できることはありません」は、完全にすべての選択肢がなくなったときに使うセリフです。
選択肢は、最初から見えているとは限らず、隠れていることがあります。
あちこちかき分け、必死に探し求めることで、偶然見つかることがあるものです。
諦めないであれこれ探っていると、光が差し込んだように、思わぬ選択肢がぱっと見つかるのです。