問題が発生したとき「解決するだけの実力はまだありません。実力をつけてから着手します」と言う人がいます。
なんとも気の長い話です。
実力がつくのを待つ必要はありません。
歳月は、あっという間に過ぎます。
実力がつくのを待っていると、どんどん時間が過ぎていき、問題が深刻になります。
もちろん実力がまったく足りないなら別ですが、少し足りない程度なら、むやみに待つ必要はありません。
実力不足でもいいので、さっさと問題に着手しましょう。
なぜ実力がつくのを待ってはいけないのか。
時間がたつと、問題が悪化して、解決の難易度が上がるからです。
解決の難易度が上がるにつれて、必要とされる知識やスキルも増します。
時間をかけて実力をつけても、そのときは以前より問題が悪化しています。
再び「解決するだけの実力はまだありません。実力をつけてから着手します」となる。
たとえ実力がついたとしても「まだ足りない。念のためもう少し実力をつけてから」と言い始めるのがオチです。
いつまでたっても着手できず、最悪の結末を迎えることになるのです。
重要性・緊急性の高い問題であればなおさらです。
もたもたしている暇はありません。
うまくできる自信がなくても、とにかく着手です。
足りない実力は、仕事を通してつけていくのがベストです。
わからないことがあるなら、仕事をしながら調べます。
できないことは、仕事をしながらスキルを身につけ、できるようにします。
さっさと着手でいいのです。
OJT(職場内訓練)という形で「足りない実力は、実践を通して身につけていく」という姿勢が大切です。
早めに着手するのが、一番楽に解決できます。
難しそうな問題に見えても、いざ着手してみると、意外と簡単に解決することもあります。
実力をつけるのを待つ必要はなく、とにかく着手しましょう。