「大したトラブルではないから大丈夫」と言う人がいます。
これは誤解です。
トラブルはトラブルです。
トラブルは、小さいうちに対処することが大切です。
これはあらゆるトラブルにいえます。
仕事のトラブルはもちろん、対人トラブル・金銭トラブル・健康トラブルでもそうです。
トラブルが起こったときに注意したいのは、二次被害です。
二次被害は、トラブルが起こった直後の油断から起こります。
車で坂を上っている途中、自分の不注意で前方の車に追突する事故を起こしました。
トラブルになったら、デスクを整理整頓しましょう。
一見トラブル解決とは無関係に思えますが、ここは大切なポイントです。
デスクの上に、ごみが散乱していていませんか。
トラブル解決のとき「頭が回らない」と言う人がいます。
それは睡眠不足だからです。
知らず知らずのうちに、睡眠不足に陥っています。
「トラブルに取り組むなら、かっこいい方法で解決したい」と考える人がいます。
「かっこいいことはするが、かっこ悪いことはしない」ということです。
これは要注意です。
トラブルが起こったとき、相手が問題点をすべて把握しているとは限りません。
「まだ相手が把握していない問題点がある」というケースがあります。
たとえば、トラブルが起こったとき、問題点がA・B・Cの3つにあるとします。
人間の短期記憶は、あっという間に消えます。
人間は忘れる生き物です。
たった1時間前に話し合ったことでも、あっさり忘れてしまうことは珍しくありません。
トラブルが起こったとき、上司や責任者への報告が欠かせません。
トラブルは誰にとっても厄介なものです。
大きなストレスがあり、上司への報告には抵抗を感じます。
トラブルのとき、意外と見落としがちなのは「取扱説明書」です。
取扱説明書の確認を忘れていませんか。
「電化製品が故障=修理に出す」という思考になっていて、取扱説明書の存在を失念していることが少なくありません。
トラブルが起こったとき、少しでも罪を軽くしようと嘘をつく人がいます。
嘘をつくのはNGです。
嘘はばれます。
自分だけの力では足りず、人の協力を得たいときがあります。
そんなとき「協力してください」という言い方は、少々ストレートで口にするのがためらわれます。
率直な物言いでわかりやすいのですが、有無を言わさず従わせるような、強制のニュアンスが感じられます。
プロジェクトで問題が発生したとき、どうするかです。
一般的にはリーダーが解決方針を決め、それに部下が従うというトップダウン方式が採られがちです。
最もシンプルでスピーディーな方法ではありますが、ベストとは限りません。
トラブルを解決するときには、実績のある方法を選びがちです。
実績のある方法は、手順も要領もわかっているので安心です。
どう進めればいいのか、どれだけの手間暇がかかるのか、どんな結果が返ってくるのかなど、具体的にイメージできます。
スケジュールを考える際は「見積もりの設定」が重要です。
スケジュールを立てる際は、必要になるであろう工数や費用を算出して、見積もりを立てます。
この見積もりが甘くなっていると、後から痛い目に遭うことがあるのです。
トラブルが起こったら、当日中の解決を目指しましょう。
もちろん「可能であれば」の話です。
その日のトラブルは、その日のうちに解決するのが理想です。
トラブルを解決するのに、専門的な知識やスキルが必要になることがあります。
たとえば、法律、税務、労務が関わるケースです。
素人であれば、素直に専門家を頼るのが得策です。
「専門家に依頼しているからもう安心。何もしなくて良い」という人がいます。
たしかにトラブルのときは、専門家が頼りになります。
笑顔で「すべてこちらでお任せください」と言ってくれます。
問題は「その仕事は本当に徹夜でやる必要があるのか」ということです。
もちろん徹夜が必要なケースもあります。
1分1秒を争うトラブルや、緊急性の高いトラブルであれば、日付が変わってでも対応しなければいけないでしょう。
トラブル発生中に、新規の仕事依頼をいただくことがあります。
依頼を引き受けたい気持ちは山々であっても、ここは注意したい場面です。
トラブル対応中は、いったん受諾を見合わせるほうがいいでしょう。
小さなトラブルは、中途半端な気持ちで取り組むことが多いもの。
だらだら取り組んだり、適当な解決で済ませたり。
時にはちょっとだけ手抜きをしてみることもあるかもしれません。
トラブルが起こった際、その場しのぎの解決には注意しましょう。
解決は少しでも早いほうが良いと思われます。
もちろん早いことは正義です。
トラブルのとき、謝る相手・謝る順番を間違える人がいます。
「とにかく謝ればいい」「上司に謝れば十分」という思考になりがちです。
いくらきちんと謝罪ができても、謝る相手・謝る順番が間違っているのは良くありません。
頻繁に起こるトラブルの場合、だんだん謝罪に慣れてきます。
最初はたどたどしかった謝罪の言葉も、すらすら言えるようになります。
最初はおどおどしていた謝罪の態度も、自然な感じになります。
トラブルのやりとりを、お店でおおっぴらに話す人がいます。
ここは注意したいところです。
大きく2つのパターンがあります。
トラブルが発生して、さっそく対処に取り掛かりました。
なかなか大変で苦労はありましたが、集中的に取り組んだり人の力を借りたりして、なんとか無事乗り越えられました。
このときです。
トラブルを解決する際は「再発防止策」が大切です。
単にトラブルを解決できれば良いわけではありません。
同じことが起こらないよう、再発防止策の策定が欠かせません。
次の仕事に進みたいなら、目の前のトラブルをきちんと解決することです。
「目の前のトラブルはほうっておいて、次の仕事に進みたい」という人がいます。
面倒なトラブルで手間暇がかかりそうなら、ほったらかしにしたくなります。
「自分のため」を意識しても、モチベーションは上がりません。
自分さえ我慢すればいいということになるからです。
トラブルによる被害があっても、自分さえ我慢できればいいことになります。
トラブル直後は、詐欺に騙されないよう注意してください。
早まった行動を取りやすいタイミングだからです。
トラブル直後は、目の前のことでいっぱいいっぱいです。