頻繁に起こるトラブルの場合、だんだん謝罪に慣れてきます。
最初はたどたどしかった謝罪の言葉も、すらすら言えるようになります。
最初はおどおどしていた謝罪の態度も、自然な感じになります。
「こう言えばいい。こういう態度を見せればいい」ということがわかってきて、言葉や態度がスムーズになるのです。
謝罪慣れをするのはいいのです。
人間は慣れる生き物です。
何度も繰り返していると、だんだん慣れてきて、自然と体に染みついてきます。
気づくと「謝罪上手」になっているのです。
しかし、謝罪慣れをするのは良くても、謝罪慣れを見せるのは要注意です。
謝罪慣れをした様子は、相手から形式張って見え、しらじらしく感じられます。
心がこもっていないと誤解され、良い印象を受けません。
「ただ謝罪の言葉を口にしているだけ」「ただ申し訳ない態度を見せているだけ」と相手は感じ、残念な印象を受けます。
謝罪をするときは「これが初めて」という感覚が大切です。
実際は慣れていても、慣れた様子は見せません。
腰を低くして頭を下げ、恐縮の姿勢を見せます。
きちんと謝罪の気持ちが伝わるからこそ、相手の怒りが収まるのも早くなるのです。