トラブルのとき、謝る相手・謝る順番を間違える人がいます。
「とにかく謝ればいい」「上司に謝れば十分」という思考になりがちです。
いくらきちんと謝罪ができても、謝る相手・謝る順番が間違っているのは良くありません。
トラブルが収まるどころか、かえって大きくなることがあります。
チームメンバー全員に迷惑をかけたのに、一部のメンバーしか謝っていないというケースがあります。
本人は一部の人に頭を下げたことで「謝罪が完了した」と思っているのです。
これはNGです。
一部の人に謝るだけでは不十分です。
「私には謝罪の言葉がない」という不満が出て、ぎすぎすしたままになります。
チームメンバーに迷惑をかけたなら、一部のメンバーだけ謝るのではなく、きちんとメンバー全員に謝ることが大切です。
きちんとメンバー全員の前で頭を下げます。
直接会えない相手なら、メールによる謝罪です。
お客さまに迷惑をかけたのにもかかわらず、上司に謝ってばかりで、お客さまへの謝罪を忘れているケースがあります。
上司は直接仕事に関係しているので「とにかく上司に謝罪が必要」ということで頭がいっぱいになっているのです。
これもNGです。
上司に謝るのはもちろんですが、お客さまに迷惑をかけたなら、まずお客さまに謝ることが最優先です。
先に上司から謝ると「まずお客さまに謝りなさい」と叱られます。
上司に謝るのは後からでもできます。
お客さまへの謝罪が遅くなると、ますますトラブルが大きくなりかねません。
謝罪の場面があれば「まず謝るべき相手は誰か。謝る順番は正しいか」と問いかけてください。
謝る相手が複数いるなら、面倒であっても、きちんと全員に頭を下げましょう。