「上司が好きだ」という社員は、めったにいません。
上司が好きと言えば、変な人かと思われます。
多くの人が、上司を苦手とするものです。
普通、上司とは、怖くて厳しい存在です。
特に「いい仕事をする上司ほど怖い」という法則があります。
怖いとは、言い換えれば、本気になっている状態です。
学校では、怖い先生ほど生徒のためを思っているように、会社でも、怖い上司ほど部下のためを思っています。
ただし怖いゆえに、部下からよく嫌われます。
部下としても「怖いな。厳しいな」と思うばかりで、上司との距離を感じます。
そういうときは、考え方を変えましょう。
上司とはいえ、会社の社員です。
偉そうにしているのではありません。
偉そうにしなければならない状況があるのです。
上司にも、さらに上がいます。
上からの圧力があり「No」と言えない状況があるのでしょう。
上司には多くの部下がいるため、一人一人の世話をする必要があります。
上司としての威厳を示さなければいけません。
気を張るのも、疲れます。
さらに家庭もあります。
妻がいて、子どもがいて、大きな責任を背負っています。
家のローンも、たくさんあるのでしょう。
おかげで、髪も薄くなりました。
そう考えると、見方が変わるはずです。
上司にも苦労があるとわかれば、優しい気持ちになれます。
「なんだ。ポジションが少し違うだけで、上司も苦労を背負っているのだな」とわかるのです。
厳しくしているのも、上司の仕事です。
嫌われているのも、上司の仕事です。
少し客観的な目で見ると、上司に優しくなれます。
上司の苦労が理解できれば、苦手意識も小さくなるのです。