ねぎらいの言葉には、次の2つをよく耳にします。
「ご苦労さま」
「お疲れさま」
あなたにはこの違いが、はっきりわかりますか。
私は学生のときまで、この言葉の違いをあまり意識していませんでした。
どちらも同じような意味だと軽く考えて、適当に使っていました。
しかし、社会に出てからは、この言葉はまったく異なる意味を持つのです。
気をつけて、口にしなければいけません。
まず「ご苦労さま」です。
この言葉は、新人の社会人が使う言葉ではありません。
目上の人が目下の人に対して使う言葉です。
新人が上司に「ご苦労さま」という言葉を使うと、上司は顔をしかめるでしょう。
「偉いぞ。よく頑張ったな」という上から下を見下すような威圧的なニュアンスを与え、上司の気分を害してしまいます。
無難なところで言えば「お疲れさま」です。
お疲れさまには上下関係がありません。
相手の地位、身分、性別などを意識することなく、気軽に交わすことができる言葉です。
新人は、まず「お疲れさまです」という言葉を口癖にしておきましょう。
上司になっても「お疲れさま」という言葉は、もちろん使って大丈夫です。
上司になっても「お疲れさまです」と謙虚でいたほうが、部下からの人望を集めることができるでしょう。