退職を切り出すべき最初の相手は、直属の上司です。
このとき、退職を断言した言い方には注意が必要です。
「何が何でも、絶対辞めます」
「1カ月後に、退職します」
「○月○日に、退職します」
最初から「絶対辞める」と決め付けた言い方は、一方的で身勝手な印象があり、上司を驚かせるでしょう。
これでは話し合いが成立していません。
上司にも、言い分があるはずです。
マナーとしては、許可を得るような話し方で始めるのが適切です。
「退職を考えている」「退職をさせてほしい」など、角のない言い方が適切です。
不満に思っていることがあれば、言葉に注意しながら、正直に話しましょう。
何か腹立たしい理由があったとしても、冷静に落ち着いて話し合うことが大切です。
不満を正直に話せば、上司が何らかの配慮をしてくれる可能性があります。
退職を迷っている状態なら、上司との話し合いのうえ、思いとどまることもあるでしょう。
たとえ、退職の意志が固い場合でも、言い方には注意しましょう。
とげとげしい言い方は避けます。
事情や理由を落ち着いて話し、上司の納得が得られるまで、きちんと話し合いましょう。
ともかく、最初は話し合いです。
いきなり退職願を提出するのは、マナー違反です。
まず上司と退職の相談から始め、退職と退職日が決まってから、退職願を提出する流れが適切です。
お互いに冷静な状態で話を進めたほうが、円満な退職につながります。