あなたがいる場所は、どんなところですか。
自分のいる場所が、自分らしい場所とは限りません。
「人生の流れに踊らされて、気づけば、ここにいた」
お金の無駄遣いはもったいない。
時間の無駄遣いももったいない。
限りある資源を無駄に使うのは、惜しいことです。
「いつか転職しよう」
そう思っているだけでは、永遠に転職できません。
思っているだけでは弱い。
あなたは、すでに気づいているはずです。
その会社で得られる成長の限界を。
もちろん自分から積極的に学ぶ姿勢は大切です。
あなたの転職を妨げる人は、たくさんいるかもしれません。
上司・同僚・部下。
両親・パートナー・友人。
自分に問いかけてみてください。
「一度しかない人生にふさわしい仕事をしているか」と。
人生が何度もあるならいいのです。
転職をするときは、新しい仕事への不安があります。
「もし今より大変な仕事だったらどうしよう」と。
たしかに転職先の仕事が今より大変になるなら、今よりストレスも大きくなるでしょう。
転職して、やりたいことをしている自分を想像しましょう。
今の会社を退職して、新しい会社で自分のやりたい仕事をしています。
想像は、いつでもどこでも自由にできます。
今の職場で、自分を安売りしていませんか。
適正な給料をもらっているでしょうか。
適正な仕事を与えられているでしょうか。
ある日のこと、ふと気づいてしまうことがあります。
「この仕事は自分に合っていない」と。
日頃からうすうす感じていたことが、ある日、認めざるを得ない場面に直面します。
「このままでは、間違いなく体を壊す」
そういう自覚があるなら、まだ健康である今のうちに改善を心がけることです。
体を酷使した状況であるにもかかわらず、放置するのは危険です。
「不可能」という言葉は、簡単に使うべきではありません。
誰でも簡単に言える言葉ですが、要注意。
人生を危険にさらす言葉だからです。
自分に問いかけてみてください。
「なぜ今の仕事に、そこまでこだわる必要があるのか」と。
あなたが今の仕事に強くこだわる理由は何でしょうか。
ここで1つ、比較してみましょう。
今の会社に居続けるリスクと転職のリスクの比較です。
まず、今の会社に居続けたときのリスクを考えてみてください。
つまらない見栄やプライドがあると、退職も転職もできません。
退職も転職も、かっこ悪いと思われる場面がいくつかあります。
退職を切り出すときは、上司に頭を下げなければいけません。
「親や先生に反対されたから、諦めた」
そう言って諦める人がいます。
もちろん親や先生は人生の先輩ですから、深い考えがあっての発言でしょう。
すべての退職が悪いとは限りません。
世の中には、違法行為を繰り返したり、労働者をひどく酷使したりする会社があります。
違法行為を助長する会社は、社会に悪い影響を与えています。
無難な選択をしなければいけない場面があります。
たとえば、家や貯金を一気に失ったり、命の危険を感じたりする選択です。
取り返しのつかないことは、やはり絶対避けるべきです。
今は、慎重に人生を考えましょう。
むしろ慎重でなくてはならないのです。
退職や転職は、人生に大きな影響を与える行動です。
「うまくいくかな」ではいけません。
「うまくいくかもしれない」でもいけません。
中途半端な意志では、退職も転職も失敗します。
人事異動を経験したことはありますか。
ほとんどの会社に、人事異動はあるでしょう。
人事異動には、社員を引き締めたり、会社の不正を防いだりなどの目的があります。
転職活動をすると、自分が受ける評価にショックを受けるでしょう。
思っていたより、自分の市場価値が低いとわかるからです。
勤続年数が長ければ長いほど、ちやほやされやすい状況になります。
退職するときは「自分の代わりはいない」と思いがちです。
「みんな、自分を頼りにしてくれている」
「自分ほど仕事のできる人間はいない」
上司に退職を切り出せば、退職理由を確実に聞かれます。
退職理由に曖昧な点があると、上司からすぐ引き止められるでしょう。
「適当な嘘をついて、穏便に済ませよう」と考える人もいるかもしれません。
慎重に計画を立てた。
十分準備を整えた。
これらができれば、後は行動するのみです。
退職するときに手ごわいのが、引き止めです。
「理屈っぽい上司のことだから、しつこく引き止めるだろう」
「なかなか納得してくれなくて、話し合いが長引きそうだ」
退職を切り出すときは、姿勢が大切です。
背筋です。
退職理由を述べるとき、背筋を伸ばしているかどうかで、相手に与える印象がずいぶん変わります。
「辞めたくても、辞めさせてくれない」
信じられないことに、世の中には、辞めたくても辞めさせてもらえない事例があるようです。
退職を申し出ると、会社や上司から、理不尽な言葉で言い返されます。
自分に、問いかけてください。
「今正直にならないで、いつ、正直になるのか」と。
入社したばかりの頃は、やりたくない仕事もしなければいけない時期でした。
「仕方ない」と言いそうになったときが大切です。
「仕方ない」とは、いわば諦めの言葉です。
諦めれば、そこで話が終了します。