退職を申し出るとき、すでに再就職が決まっていることもあるでしょう。
そこでよくあるのが、次に入社する企業名の質問です。
上司や同僚から「転職先はどこですか」と質問をされると、答えるべきか迷うところではないでしょうか。
こんなとき、どう答えるのがいいのでしょうか。
まず、答えるべきかどうかは自由です。
有名企業や大企業なら、周りの人から「すごい」「羨ましい」と言われるでしょう。
あくまで自己責任ですが、堂々と言うこともできます。
ただし、言うべきか迷っているなら、言わないのが賢明です。
まず言ったところで、何の役にも立ちません。
退職がスムーズになるわけでもなければ、転職に役立つわけでもありません。
そして、会社名を言うやいなや、何らかの悪口を聞かされるのが定番です。
上司は、あなたを引き止めるためのネタを探しています。
上司に転職先を言えば、引き止めるための説得材料として、転職先の悪い評判を言い始めるでしょう。
同僚の全員が、あなたを喜んで見送ってくれるとは限りません。
同僚たちの中には、辞めていくあなたを恨んだりねたんだりする人もいるかもしれません。
「嫌みの1つでも言っておかないと気が済まない」と思い、転職先の根拠のない悪口を言う可能性があります。
転職前に、転職先の悪口をさんざん聞かされるのは、気持ちのいいことではありません。
自分にとっても、本当に退職して正しいのだろうかと、気持ちが揺らぐ原因になるでしょう。
また考えたくないことですが、誰かが転職先の企業にアプローチをして、転職を邪魔する可能性もゼロではありません。
万が一のケースを考えるなら、当たり障りのない言い方がいいでしょう。
「私の問題ですので、企業名は控えさせてください」
「落ち着いたら、こちらからご連絡します」
オブラートに包んだ言い方をして、転職先を伝えるのは、極力控える言い方をするのが賢明です。
企業名を言うなら、退職後が適切です。
退職と転職がすべて終わってから言うぶんには、大きな問題にはならないでしょう。