引き継ぎでは、引き継ぎ資料も作っておきましょう。
口頭だけの引き継ぎでは不十分です。
人間は、忘れる生き物です。
そのときは覚えた仕事でも、しばらく時間が経つと、手順や方法を思い出せなくなることがあります。
口頭だけの説明では忘れることがあるため、きちんと引き継ぎ資料を作っておくと安心です。
特に自分の記憶だけで対応していた業務は、手順や方法などをきちんと紙に書き出して、明文化させておきましょう。
「困ったときは、この資料を見ればわかる」という資料があれば、後任者が忘れたときも、すぐ思い出せます。
引き継ぎ資料は、立派なものでなくてかまいません。
誰が見てもわかる内容なら、A4サイズの紙に簡単な箇条書きをしたものでも十分役立つでしょう。
自分が退職してから後任者が決まることもあるため、仕事のポイントなどをまとめた資料があると助かるはずです。
引き継ぎ資料も、資産の1つ。
引き継ぎ資料も引き継げば、後任者がまた変更になったときも再利用ができます。
「配慮が行き届いている。さすが○○さん」
そう言われるような引き継ぎ資料を作れば、退職後にも尊敬されるでしょう。
ただし、引き継ぎ資料を作っても、渡して終わりだけの引き継ぎはよくありません。
引き継ぎ資料は、あくまで補足資料です。
具体的な仕事の引き継ぎは、やはり直接教えていくのが最も丁寧で確実です。