スケジュールを考える際は「見積もりの設定」が重要です。
スケジュールを立てる際は、必要になるであろう工数や費用を算出して、見積もりを立てます。
この見積もりが甘くなっていると、後から痛い目に遭うことがあるのです。
注意したいのは、予備日なしの最短スケジュールです。
きちんとスケジュールを立てても、トラブルも何もなく、すべて順風満帆に進むことはまれです。
何らかの事情が発生して、スケジュールに遅延が発生するのはよくあることです。
作業に少しでもミスがあると、それだけ時間を取られます。
たとえミスがなかったとしても、いざ取りかかってみると、意外と手間がかかって時間を要することは珍しくありません。
思った以上に大幅な遅れが生じることも考えられます。
見積もりが甘くなっていると、思ったとおりの結果が得られないどころか、かえってトラブルを増やしてしまうこともあります。
「こんなはずではなかった」となるのです。
想定外のことが起こったときのことを考え、スケジュールには「余裕」を持たせておくことが大切です。
万一のことを考え、予備日や空白時間の設定を設けておきましょう。
またスケジュールだけでなく、コストやその他リソースの見積もりも、万一を想定し、余裕を持たせておくことが大事です。
スケジュールが遅れると、その分だけコストやリソースもかさみます。
「コストやリソースが足りないので中断せざるをえない」という状況だけは避けたいもの。
「スケジュールには余裕がある」とわかっていると、気持ちのうえでも余裕が生まれ、結果として仕事のミスも減ります。
見積もりに余裕を持たせておくことは、余計なトラブルを防ぐことにもつながるのです。