問題は「その仕事は本当に徹夜でやる必要があるのか」ということです。
もちろん徹夜が必要なケースもあります。
1分1秒を争うトラブルや、緊急性の高いトラブルであれば、日付が変わってでも対応しなければいけないでしょう。
眠い目をこすりながら、明け方まで頑張らなければいけないケースもあります。
状況によって徹夜せざるを得ないケースがあるのも事実です。
しかし、トラブルはすべて緊急性が高いかというと、そうではありません。
トラブルとはいえ、徹夜せざるを得ない状況はわずかです。
徹夜には悪影響があります。
普段と同じ時間で起床するなら、翌日は間違いなく深刻な睡眠不足です。
ほとんど寝られていない状態となり、頭も体もふらふらします。
もはや生きながらにして、ゾンビです。
ある研究によると「毎日6時間睡眠の人は日中、お酒を飲みながら仕事をするくらいパフォーマンスが落ちる」との報告があります。
せっかく徹夜で仕事をしても、翌日に悪影響が及んでは意味がありません。
深刻な睡眠不足になると、ぐっとパフォーマンスが落ちてしまい、まともな仕事にならないのです。
徹夜で仕事をすると、なかなか仕事がはかどりません。
夜は疲れもたまっていて、頭がぼうっとしています。
外は真っ暗で静かなので、ネガティブ思考にも陥りがちです。
こんな状態で良い仕事をするのは難しいといえるのでしょう。
であれば、無理に徹夜をするのではなく、さっさと寝ることです。
仕事を、夜ではなく、朝に回したほうが効率良く進みます。
朝は疲れも取れていて、頭もすっきりしています。
太陽の光があるので、ポジティブ思考にもなりやすい。
朝の1時間は、夜の3時間にも4時間にも匹敵します。
「トラブル対応=徹夜で対応」という思考になっていないでしょうか。
思い込みにとらわれないことです。
冷静に考えてみると「わざわざ徹夜で行う必要がない」と気づくことがあります。
無理に徹夜をする必要がないなら、潔く明日に回しましょう。