執筆者:水口貴博

仕事を円満に辞める30の方法

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後任者が決まるまで、退職を保留にするときの注意点。

後任者が決まるまで、退職を保留にするときの注意点。 | 仕事を円満に辞める30の方法

退職を切り出したとき、上司は、ある一言を申し出ることがあります。

「後任者が決まるまで、退職は待ってくれないか」という提案です。

上司の言い分にも、一理あります。

後任者もいない状態で強引に退職するのも、職場に迷惑がかかるでしょう。

もちろんすでに再就職が決まっているなら、上司の提案を振り切る必要もあります。

しかし多くの場合「仕方ない。少しは待ってもいいかな」と、妥協する人も多いのではないでしょうか。

もちろん上司の提案を受けるのもいいのですが、1つ、注意があります。

後任者が見つかるまで退職を保留にするなら、必ず期限を設けておきましょう。

期限がないと、退職がうやむやになりやすいからです。

上司は「忙しい」「時間が足りない」などを理由に、求人や退職手続きを後回しにすることがあります。

数週間待っても後任者が決まらないと、自分もだんだん退職の気持ちが冷めていくでしょう。

そうこうしているうちに、いつの間にか退職の話が消えてしまい、会社に残ることになる場合があるのです。

はっきりした口調で、期限の話し合いをしましょう。

「待つことはできますが、期限を作らせてください」

「最終期限は○月いっぱいでお願いしたいのですが、いかがでしょうか」

「3週間は待ちます。それ以降は、状況にかかわらず、退職手続きをお願いいたします」

最終的な期限の設定は、上司との話し合いになりますが、いずれにせよ、必ず期限を作っておくことです。

退職計画をうやむやにしないためにも、明確な姿勢に出ることが大切です。

仕事を円満に辞める方法(10)
  • 後任者が決まるまで退職を保留にするなら、必ず期限を決めておく。
スケジュールを立てるのも、引き継ぎの一部。

仕事を円満に辞める30の方法

  1. 一般的な退職スケジュール。
  2. 家族に無断で退職を強行するのは危険。
  3. 退職時期を決める判断は、退職金も参考にする。
  4. 働きながら転職活動をするのがいい。
  5. 退職を避けるべき第一の時期は、繁忙期。
  6. 上司を納得させる退職理由のポイント。
    「ポジティブな根拠」と「強い意志」。
  7. 上司が退職を聞き入れてくれないときの対応策。
  8. 退職が決まれば、遅刻や無断欠勤をしていいわけではない。
  9. 上司の都合と転職先の都合は、どちらを優先させればいいのか。
  10. 後任者が決まるまで、退職を保留にするときの注意点。
  11. スケジュールを立てるのも、引き継ぎの一部。
  12. 後任者がいないのは、自分のせいではない。
  13. 引き継ぎが終わって、することがなくなったとき。
  14. 折を見て、退職の進行状況を転職先に連絡しよう。
  15. 外野からのやじの対処法。
  16. 取引先には、後任者の紹介の仕方が重要。
  17. 会社の所有物は、何であれ、持ち帰らない。
  18. 一度受理された退職願は、取り下げることができるのか。
  19. 処分は必要でも、処分のしすぎには要注意。
  20. 退職で判断が難しい場面の考え方とは。
  21. 退職日まで有給休暇を消化する場合でも、退職日くらいは挨拶をしたい。
  22. 退職の挨拶は、足りないことはあっても、しすぎることはない。
  23. 退職では、できれば贈り物をする。
  24. 退職時には、取引先の名刺も返却対象。
  25. 会社から受け取るもので気をつけたい食い違い。
  26. 最後だからとはいえ、送別会で羽目を外しすぎない。
  27. 退職のスピーチでは、何を話せばいいのか。
  28. 退職後に、返却し忘れたものに気づいたとき。
  29. 退職後、前の職場の悪口は言わない。
  30. 退職後も、前職の人たちと定期的に連絡を取る。

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