「退職すれば、前の会社とは関係ない」
そう思って、悪口を言いたい放題になっていませんか。
たしかに社員でなくなれば、会社の看板を背負っているわけではなくなります。
会社から離れた状態になれば、どんな発言をしても直接、前の職場に伝わることはないと思うでしょう。
ところが、そこが要注意です。
会社と直接の関係はなくても、人間関係は、思わぬところでつながっているものです。
業界は、意外に狭いと考えることです。
どの業界も、知り合いを3人たどれば、ほぼ全員に到達できるといわれています。
ちなみに知り合いを6人たどれば、世界中の人に到達できるともいわれています。
ある人に漏らした悪口が、人づてをたどり、前の職場まで伝わる可能性は十分考えられるでしょう。
せっかく円満に退職できても、後から恨まれることがあるのです。
退職後もよい関係を保つためにも、退職しても、前の職場の悪口は言わないことです。
さまざまな事情があったにせよ、人生の一時期を共に過ごした人たちです。
大変な仕事を共有した仲間であることは変わりありません。
言うなら、悪口ではなく、感謝にしましょう。
悪口が人づてで伝わるなら、感謝も人づてで伝わります。
退職後、あなたが感謝していることが前の職場に伝われば、退職後も、良い人間関係を保てます。
むしろ退職後のほうが、もっと仲良くなれる可能性もあるのです。
人も財産です。
利害損得は関係なく、個人的な人間関係として、退職後の大きな財産になるでしょう。
社会人としてのマナーというのもありますが、あなたの今後のためにも、感謝を言っておくほうが得策です。