「困難な問題」と言いますが、多くの人が誤解しています。
困難な問題に感じられるのは、難易度の高い仕事だからではありません。
解決法がわかっていないからです。
解決法がわからないと、どれだけ時間がかかるか、どんな準備が必要か、どう仕事を進めていいのかなどわからず不安になります。
「解決できなかったらどうしよう……」
「お金を失ったら……、信用を失ったら……、仕事を失ったら……」
失敗をして、ますます窮地に追い込まれる自分が目に浮かびます。
体が震えてきたり、嫌な汗が出てきたりします。
悪い妄想ばかりが広がり、問題が難しく感じられるのです。
ひとたび解決法がわかれば、感じ方ががらっと変わります。
「なんだ、これだけいいのか」と拍子抜けするのです。
時間や労力はかかるかもしれませんが、手順に沿って粛々とタスクを処理していけばいいだけです。
所要時間の予測も立てられます。
進め方がわかれば、必要な準備も見えてきます。
登山のようなものです。
ルートがわからないと不安や恐怖に足がすくみますが、ルートがわかっていれば安心して登れます。
頭の中で具体的なイメージができるようになり、自信や勇気も出てきます。
それだけのことです。
困難な問題に感じられたら「解決策がまだわかっていないだけ」と考えましょう。
解決法さえわかれば、あっさり片が付くのです。