問題ない日々を送っていて、それを喜ぶ人がいます。
「毎日平和だ。何も問題はない。平穏な日々を送っている」と。
たしかに問題がないことは良いことのように思われます。
平穏無事の日々ほど素晴らしいものはありません。
だからといって素直に喜んでいいとも限りません。
問題を起こしたくないなら、何もしなければいいのです。
じっとしていれば、何も起こりません。
パターン化された、同じ繰り返しの毎日があるだけです。
慣れていること・熟知していることであれば、特に問題を起こすこともありません。
新しいことを控え、無難な行動をしていれば、とりあえず安泰です。
つまり、問題ない日々を送っているのは、じっとしていることが多かったり、チャレンジがなかったりしている状態といえます。
新鮮な刺激が乏しく、あまり好ましい状態とは言えないのです。
「問題のない日々」というのは「行動やチャレンジを怠っている日々」と言い換えられます。
本来、新しいチャレンジをしていれば、少なからず問題が発生します。
初めての仕事に取り組めば、正しい進め方がわからず、要領もつかめていないので、何らかの問題が発生します。
知らない土地に旅行すれば、不慣れな場所なので、遠回りをしたり迷子になったりなど、何らかの問題が発生するものです。
新しい趣味にチャレンジしたときも、わからないことが多くて、ミスや二度手間があったりなど、何らかの問題が発生するもの。
笑われたり、恥をかいたり、金銭的な損があったりすることもあります。
「問題ない日々を送っている」と思ったら、行動力やチャレンジ精神が失われていることに危機感を持つことです。
理想的なのは、小さな問題をほどほど経験している日々です。
おのずと刺激的な日々になり、学びや出会いも得られます。
問題解決を通して、人としての成長も促されます。
ときどき問題を経験しているのは、日頃からよく動いて、よくチャレンジをしている証拠なのです。