「健康診断を受けると、異常が見つかるかもしれない」
そういって健康診断の受診を控える人がいます。
たしかに健康診断を受けなければ、異常が見つかることはありません。
健康診断で異常が見つかると、病院に通う必要が出てきて、通院時間や医療費がかかります。
異常が見つかれば不安要素が増えることになり、そのことで日常のストレスも増えるでしょう。
健康診断を受けなければ、そのぶん時間もお金も節約できてラッキーと考えています。
異常を見つけないようにするため、あえて健康診断を受けないという人がいるものです。
しかし、これは安易な発想です。
たしかに健康診断を受けなければ、異常は見つかりませんが、もし異常があった場合が大変です。
知らないまま病状がじわりじわり進行します。
体に異常があっても、自覚症状のないケースは多々あります。
自覚症状が出たときには、大ごとになっていることが多い。
場合によってはすでに手遅れというケースもゼロではありません。
異常を見つけないために健康診断を受けないという考え方は、現実逃避になりかねません。
お金の節約で健康診断を受けないという考え方には、誤解があります
自覚症状が出てから病院に行くと、大きな異常が見つかり、多額の治療費がかかります。
健康診断の未受診による節約はすぐ帳消しになり、それどころか余計にお金がかかるようになるのです。
定期的に健康診断を受けることは、節約という点でも理にかなっています。
異常を見つけたくないからといって、健康診断を受けないのはもったいないことです。
異常が早い段階で見つかれば、早めの対処が可能になります。
肝臓の数値が悪ければ、お酒を控えます。
高血圧であれば、塩分の多い食事を控えます。
コレステロールが高めであれば、コレステロールが多く含まれる食事を控えます。
もちろんそのうえで適度な運動を心がけることも忘れません。
改善策は、異常の種類によってすぐわかることであり、わからなければ医師に質問すればいいことです。
健康診断を受けても異常なしといえるくらいまで食生活を改善するのが、一番節約になります。