「問題」という言い方は、少し緊張感が足りません。
「問題=小さなこと」のように感じられ、切迫感がないのです。
試験問題のように、ちょっとしたことのように思われがちです。
「問題」という響きにぴんとこないときは、別の言葉に言い換えてください。
「時限爆弾」と言い換えるのです。
あらゆる問題は「時限爆弾」と言い換えられます。
大きな問題があるなら、大きな時限爆弾を抱えていることになります。
問題が2つあるなら、時限爆弾を2つ抱えていることになります。
問題という時限爆弾の特徴は、2つあります。
1つめの特徴は、いつ爆発するかわからないことです。
今すぐ爆発するかもしれません。
1年後かもしれないし、3年後かもしれないし、もっと先かもしれません。
しかし、今は静かでおとなしくても、少なくとも爆発する可能性があるのです。
2つ目の特徴は、放置すればするほど、爆発したときの威力が大きくなることです。
問題は、放置していると、じわじわ悪化の一途をたどるばかり。
爆発はしていなくても、時間の経過とともに、時限爆弾の威力がじわじわ増しています。
長期間ずっと放置した問題は、いざ爆発したときの威力が計り知れません。
私たちは問題が見つかったとき、軽視しがちです。
「何も問題ないね」「別に普通じゃないか」「これくらい大丈夫」と思うことが多いのですが、これが良くありません。
油断は禁物です。
まだ爆発していないだけです。
「問題」という表現は正しいのですが、軽く扱われます。
あなたは今、いくつ時限爆弾を抱えているでしょうか。
時限爆弾なんて誰も抱えたくありません。
「時限爆弾」という表現を使えば、ほどよい緊張感が生まれ、積極的な心が生まれます。
「こうしちゃいられない。早く解決しなきゃ!」となるのです。