執筆者:水口貴博

ほかの人と差をつける30の仕事術

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「なんとなく」だけで発言しない。

「なんとなく」だけで発言しない。 | ほかの人と差をつける30の仕事術

ある日のことです。

部下の1人が「○○したほうがいいと思うんですけど」という提案をしてきました。

提案は嬉しいです。

しかし、その提案の経緯や理由がわからなかったので「なぜ」と尋ねました。

「いえ、なんとなく、そのほうがいいと思っただけです」

なんと彼の意見は「なんとなく」という、特に大きな理由がないものでした。

もちろんその気持ちもわかります。

おそらくその人は直感型人間であり、頭の中ではイメージができているが、うまく言葉で表現できないのでしょう。

しかし、つたない表現でもいいですから「理由」を言葉にすることです。

「なんとなく」と言われても、私も困ります。

提案は、ほかの人に説明したり、上司に報告したりして検討する必要があります。

そのためには「理由」がどうしても必要です。

社会では、個人的な意見だけで話が通ることは珍しく、ほとんどの場合、きちんとした理由があってこそ話が進みます。

あやふやな理由だけでは、通る話も通らなくなります。

社会に出てからは「なんとなく」は禁句です。

どんなときにも発言する意見には「理由」をつけることが大切です。

学生時代までは「意見」だけで済まされましたが、社会人からは「意見+理由」が必要です。

それほど難しくはありません。

今まであなたが思っていた意見に、きちんとした理由を添えて発言するだけでいい。

「こうすれば○○できるので、こうしたほうがいいと思います」

「○○だから、こう思います」

「○○だと思います。なぜなら~」

意見は、どんどん言ってもいい。

理由が好ましいかどうかの判断は、上司がします。

おかしな意見でも、変わった視点からの考えは、問題の意外な突破口になる場合があります。

どんな意見にも「理由」を添えて発言しましょう。

ほかの人と差をつける仕事術(5)
  • 「意見+理由」で発言する。
雑用ほど、差がつきやすい仕事はない。

ほかの人と差をつける30の仕事術

  1. 仕事で差がつくのは、1杯のお酒より、1冊の本。
  2. 仕事ができる人は、声が大きい。
  3. どんなに忙しいときでも、相手の目を見て挨拶をしよう。
  4. 資料をホチキスで留めるときは、横向きではなく、斜め45度。
  5. 「なんとなく」だけで発言しない。
  6. 雑用ほど、差がつきやすい仕事はない。
  7. 仕事は与えられるものではない。
    取りに行くものだ。
  8. お金やプレゼントは、与えた分だけ減る。
    気配りや励ましは、いくら与えても減ることはない。
  9. 仕事のできる人は、同じ種類の仕事をまとめて一気に片付ける。
  10. 仕事のタイミングによって、印象・難易度・進み具合に違いが出る。
  11. 真面目なオーラは、背筋から出る。
  12. 倒れるときも、ただでは倒れない。
    何とか前に倒れようと努力する。
  13. だらだら話す人からは、走って逃げろ。
  14. 集中力こそ、仕事の重要ポイント。
  15. 自発的になるだけで、仕事のストレスは激減する。
  16. 学校では、勉強のできない人ほど居残りをする。
    社会でも、仕事のできない人ほど残業をする。
  17. 趣味は、必ず武器になる。
  18. 当たり前の姿こそ、一番信頼のできる姿。
  19. 「締め切り」に、プロとアマチュアの違いが表れる。
  20. 「曖昧」をなくし「はっきり」を心がける。
  21. 言葉に加えて、身ぶり手ぶりを加えよう。
  22. 高価なスーツは、自信や信用につながる。
  23. もう一踏ん張り頑張って、小さな差を積み上げる。
  24. 他人の悪口を言わないのは、難しい。
  25. 諦めさえしなければ、成功は必ずやってくる。
  26. 人が嫌がる仕事は「自分のレベルを上げる挑戦」と考えればいい。
  27. 刺激がなくなれば、自分から求めに行けばいい。
  28. 仕事は、内容を覚えるより、流れを理解する。
  29. 行き詰まったら、素直に人に相談する。
  30. プロとは、当たり前のことを当たり前にする人のこと。

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