仕事を定時で終わらせるかどうかは、仕事力があるかないかの、1つの基準になります。
たとえば学校では、勉強のできない人ほど、居残りで勉強をさせられます。
ほかの人より学力がよくない人は、足りない学力を補うために、居残って勉強をすることになります。
逆に言えば、居残りがない人は、成績が優秀という意味です。
時間内に覚えることをしっかり覚え、テストで合格ラインを取ることができているということです。
仕事も同じです。
仕事のできない人ほど、居残りで仕事をすることになります。
それが「残業」です。
残ってまでこなさなければいけない仕事がある時点で、何かがおかしいです。
仕事の効率が悪かったり、量が多すぎたり、協力できていなかったり、管理ができていなかったりと、理由はさまざまでしょう。
学校の居残りがそうであるように、仕事の残業も、あるということは「よくない」という警告です。
本来、優秀な人ほど、定時で帰ります。
定時までに間に合わせるように、仕事に集中して、スピードがあります。
ほかの人より差をつけようと残業するのは、逆効果です。
定時を過ぎると、職場の雰囲気がだらだらになり、余計に仕事に集中できなくなります。
本当に仕事力を身につけたければ、定時までに帰れるように業務中は仕事に集中します。
定時で帰った後に、本を読んだり、セミナーへ出かけたりして、勉強すればいい。
しかし、世の中には残業を「ほかの人より努力している」と思っている人が、いかに多いことでしょうか。
「ほかの人より努力している」のではなく「ほかの人より怠けている」のです。
残業をしようとするのではなく、残業がなくなるような仕事をしなければいけないのです。