学生時代、楽しみにしていた遠足の日に限って雨が降ったことはありませんか。
楽しみにしていた恋人とのデートの日に限って、天気が悪くなりませんか。
邪魔をする突発的な出来事が起こります。
それは学生時代だけでなく、社会人になってからも同じです。
子どもの誕生日・結婚記念日・コンサートに行く予定などがあり、残業をしたくない日があります。
しかし、そういう大事な日に限って急な残業が入ってしまう。
仕事に関わることなので、なかなか難しいところです。
もはや、誰かが邪魔をしているかのようです。
「大事な日に限って、急な出来事が発生する」
これが社会の法則です。
神様のいたずらなのか、なぜかそういう日は多い。
神様はあなたに意地悪をしているのでしょうか。
いいえ、むしろあなたの段取りを鍛えるための試練を与えてくれています。
神様からの意地悪と考えるのではなく、そうならないための試練だと前向きに考えましょう。
段取りが上手な人は、大切な日に残業をしないため段取りを実行しています。
どうすればいいのでしょうか。
予定を、前もって同僚や上司に報告しておきます。
「今度の金曜は子どもの誕生日なんです」
「今週の水曜は結婚記念日で、夕食に出かける用事があるんです」
「明日の夕方は、友人とコンサートの予定があって楽しみにしているんです」
楽しみにしているという表情で言えば、なお効果的です。
いくら鬼の上司とはいえ「子どもの誕生日」「記念日」「家庭の事情」など、こうしたキーワードには弱い。
上司の弱い点を押さえて予定を宣言しておけば、当日に急な残業が発生しても、逃れやすくなります。
あなたの事情を前もって知っているので残業をお願いしづらくなるでしょう。
もちろん急な用件は避けるのが難しいですが「避けやすくなる工夫」としては大変有効です。
上司も人間ですから、予定を楽しみにしているあなたを見れば、言いにくい状況になります。
さらに別の効果もあります。
そもそも自分のプライベートを公開することで、あなたへの親しみが増します。
「心を開いてくれる人には心を開きやすくなる」
心理的な効果があり、上司と部下の関係もよくなります。
残業をしないだけでなく、円滑な人間関係にも、前もって予定を言うのは二重の得があるのです。