定時で仕事を終えて帰ろうとするとき、あなたは手紙を書いていますか。
「え、手紙? 誰宛てに? 何のために?」
明日の自分宛てに手紙を書きます。
どのような手紙かというと「今日の仕事を明日に引き継ぐため」です。
明日の朝一から昨日の続きがスムーズに続けられるように、手紙を書きます。
「なんだ。単なる仕事リストを書けということだな」
いえ、単なる仕事リストではありません。
たしかに一般的には明日しなければいけないことを、箇条書きにすることでしょう。
たしかに引き継ぐ仕事の内容はわかりやすいですが、無味乾燥です。
たとえば以下のような簡単なメッセージを残します。
「すでにAさんに相談をした。残りはBさんとCさんに相談する必要がある。あと少しだ。頑張れ、自分!」
大切なことは、仕事の内容だけでなく、気持ちまで明日につなげることです。
そのためには「箇条書き」より、やはり「文章」に限ります。
箇条書きには気持ちを込めにくいですが、文章なら気持ちが込めやすくなります。
流れがつかめ、昨日の気持ちがよみがえってきます。
ゆえに単なる引き継ぎようの仕事リストではありません。
特にポイントとなるのは「あと少しだ。頑張れ、自分!」と気持ちを込めた一言です。
自分が自分を応援したり励ましたりする言葉があるのがいい。
朝に手紙を読むと、昨日の自分から応援されたり励まされたりするので、やる気が出てきます。
たとえ自分で自分宛てに書いた手紙でも、一晩寝ることで区切りをつけることができます。
朝になれば心機一転。
朝一で昨日からのメッセージを見ると、他人からの手紙のように思えてきて、やる気が出ます。
文章を読むことで、昨日の情景や感情がふわりと再現され、朝一からスタートダッシュができます。
そういう手紙を明日の自分宛てに書いて、自分のデスクの上に置いて帰ればいい。
それが本当の引き継ぎです。
「仕事の内容」だけを引き継ぐのではありません。
やる気や元気など「感情」も引き継ぐのが、真の引き継ぎです。
手紙を書いて、仕事の内容と感情を明日に引き継ぎましょう。