仕事ができない人は、名刺交換に積極的です。
誰とでも名刺交換をしようとします。
初めて会う人なら、ビジネスだけでなくプライベートでも渡そうとします。
「名刺を配った分だけ自分の名前が広まり、知名度が上がるだろう」
「名刺を渡しておけば、後からビジネスチャンスにつながるのではないか」
期待と思惑があり、名刺を渡したがります。
逆に名刺をもらえば、その人とは知り合いになったと考え「人脈が増えた」「自分の価値が上がった」などと思い込みます。
たしかに名刺は、営業ツールとして有効です。
名刺があるおかげで、自己紹介や雑談、商談や交渉がスムーズになり、営業に役立つ場面があるのも事実です。
しかし名刺交換は、誰とでもするものではありません。
誰とでも名刺交換をすると、好影響より悪影響のほうが目立つでしょう。
名刺を配った相手から、後日営業のメールが飛んでくるようになる。
個人情報が漏れて、不適切な利用をされてしまう。
人脈を広げすぎた結果、迷惑な連絡が来るようになり、仕事への集中力が妨げられる。
名刺というビジネスツールも、使い方を誤れば、かえって仕事に悪影響を及ぼすのです。
一方、仕事ができる人は違います。
仕事ができる人は、必要な人物に絞って名刺交換をします。
顧客や取引先など、あくまで必要な人物に絞って名刺交換をします。
仕事に無関係の人から名刺交換を依頼されたときは「名刺を切らしている」などの口実で切り抜けます。
相手を選んで名刺交換をするので、本来のビジネスツールとして生かされます。
簡単に渡せる名刺は、毒にも薬にもなるのです。