信頼されない人は、否定から入ります。
何か提案を持ちかけても、第一声は否定の言葉です。
「違います」
「賛成できません」
「良いとは思えない」
「くだらない」
「どうせうまくいかない」
こちらが一生懸命あれこれ提案しても、まず否定から入る人がいるものです。
否定から入ると、そこで話が止まってしまい、会話が続きません。
否定されると「自分の意見が無視された」と感じ、不快感を覚えるもの。
自分の発言を否定されて喜ぶ人はいません。
ネガティブな印象を与えてしまい、雰囲気も悪くなってしまいます。
「この人には何を言っても仕方ない」となり、信頼関係を結びたくても結べません。
否定から入る口癖のある人は注意しましょう。
信頼されるためには、まず肯定から入るようにしましょう。
「いいですね」
「良いアイデアですね」
「素晴らしいですね」
肯定から入ると、相手は「自分の意見が認められた」と感じ、ポジティブな印象を受けます。
コミュニケーションが続き、会話のテンションも上がる。
「話が早い」「この人には理解がある」となり、信頼につながります。
肯定から入るのが、信頼関係を築くコミュニケーションです。
もちろん時には納得できない意見もあるでしょう。
何でもかんでも肯定というわけにはいきません。
「それはどう考えても違う」という意見と接することもあるはずです。
そんなときに役立つのは「イエスバット法」のテクニックです。
イエスバット法とは、いきなり否定するのではなく、まず相手の意見を肯定してから否定の意見を述べるテクニックです。
相手の話に納得できなくても「なるほど」「たしかにそうですね」「一理ありますね」といったん受け入れます。
そのあと「実は」「つまり」「だからこそ」というフレーズで否定の意見を述べていきます。
まず相手の意見を肯定して、その延長で話を述べることになるので、否定の意見でも受け入れてもらいやすくなります。