自分を知るためには、他人の意見も必要です。
親しい人に、自分の印象を聞くことで、意外な自分の一面を知ることができます。
自分では気づかなかった自分の特徴に気づくことで、自己分析の材料になるのです。
さて、このとき、よくある失敗があります。
他人から聞いた意見が違うと思ったとき、すぐ否定するケースです。
たとえば、自分では「暗い性格」と思っているとき、親しい人から「あなたは明るい性格だね」と言われたとします。
「それは違う」と否定したくなるでしょう。
イメージする自分とは逆のことを言われると、やはり受け入れがたい意見に聞こえます。
しかし、否定すると、意見を聞いた意味がありません。
結局、自分の気に入った意見しか受け入れなくなるため、自己分析につながらないのです。
他人がそう感じたなら、正解です。
どんな意見であれ、ひとまず素直に受け止めましょう。
「貴重な意見をありがとうございます」と、お礼を言います。
素直な意見には、素直に感謝です。
納得できない意見もあるかもしれませんが、わざわざ自分の印象を考えてくれただけでも、ありがたいことです。
大切なことは、受け止めた後です。
一度呼吸を整え「実際はどうだろうか」と、落ち着いて考える余裕を持ってください。
よく考えても「やはり違う」と思うままかもしれません。
逆に「たしかにそうかもしれない」と思える発見も、あるかもしれません。
まず受け止めて、冷静に落ち着いて考えれば、より正確な自己分析につながるでしょう。