信頼される人になるためには、積極的に自己開示を行っていきましょう。
自己開示とは、自分についての情報を他人に打ち明けることをいいます。
自分のことは一切話さない秘密主義の人もいるかもしれませんが、それではなかなか信頼されるのは難しいでしょう。
自分のことを秘密にしていると、自分のことが相手に理解されません。
「相手が自分のことを話してくれたら、こちらも自分のことを話す」という姿勢にも要注意です。
「まずこちらから先に自分のことを話す」という姿勢になりましょう。
自己開示と聞くと「個人情報までさらけ出す」と考える人がいますが、これは誤解です。
自己開示をするからといって、個人情報やプライベートのすべてをさらけ出すわけではありません。
プライベートの中でも、仕事や趣味、出身地や家族構成、得意なことや不得意なことであれば、自由に話せるのではないでしょうか。
当たり障りのない範囲でいいので、どんどん自己開示を行っていきましょう。
自己開示をすると、あなたのプロフィールが相手に伝わって親近感を持ってもらえます。
「こういう人なのか」と理解され、信頼関係に結びついていくのです。
面白いことに、こちらから自己開示をすると、相手も自己開示をしてくれるようになります。
こちらから自己開示をすると、好意の返報性が働いて、相手も自己開示がしやすくなるからです。
お互いが自分のプライベートを打ち明けることで、お互いの理解が進み、信頼関係が結ばれていくのです。
自己開示の中で最も効果的なのは「弱みを見せていくこと」です。
苦手なこと、不得意なこと、コンプレックスなどなど。
自分の弱みを見せることには抵抗を感じるものですが、勇気を出して打ち明けてみてください。
自分の弱みを見せると信頼の損失につながると思っているなら、それは思い込みです。
世の中に完璧な人はいません。
自分の弱みを見せても「私も人のことは言えない」となり、すんなり受け入れてもらえます。
自分の弱みも見せていくと、フレンドリーでポジティブな印象が伝わります。
親近感と人間味が出てくるので、温かい印象を持ってもらえます。
過去の失敗談を紹介するのもアイデアです。
失敗談ほど面白いネタはありません。
「今となっては笑い話」と言える失敗談が、1つや2つ、あるのではないでしょうか。
笑いながら話せば、明るい雰囲気で楽しんでもらえること間違いなし。
ますます親近感を持ってもらえます。
「実は私もこんな失敗があって……」と、相手も自分の失敗談を紹介してくれることもあります。
自分の弱みを話せば話すほど、お互いの距離が縮まっていき、どんどん信頼関係が深まっていくのです。