落ち込みやすい人には、何でも深刻に受け止める癖があります。
ちょっとしたトラブルでも「大変なことになった!」と深刻に受け止め、慌てふためきます。
小さな失敗も「大きな失敗をしてしまった!」と深刻に受け止め、涙目になります。
ちょっとしたクレームでも「こっぴどく叱られた!」と深刻に受け止め、肩を落とします。
深刻に受け止めるので、ストレスも自責の念も大きくなります。
もちろん深刻に受け止めなければいけないこともあります。
大きなトラブルや重大なクレームであれば、無視するのはよくありません。
誠実に受け止め、最優先で取り組む必要があるでしょう。
しかし、何でも深刻に受け止めるのはよくありません。
ストレスを感じやすくなり、リラックスできません。
いらいらすることも増えます。
肉体的・精神的な消耗も激しくなって落ち込みやすくなります。
すべてのトラブルにいちいち反応していては身が持ちません。
落ち込まないためには「軽く受け流す力」を身につけましょう。
軽く受け流すと言えば「無視」「放置」といった悪いニュアンスを感じますが、そうではありません。
「ほどほどに受け答えする」という意味です。
世の中には、小さなことがあります。
何から何まで深刻に受け止めては身も心も持ちません。
重く受け止めるのは、重い出来事だけにしましょう。
小さなことであれば、軽く受け流していくことです。
イメージとしては「風に揺れる柳」です。
柳はしなやかです。
強い風が吹いても折れません。
風の抵抗を受けても横に傾くだけです。
雨の日も台風の日も、風で横に曲がることはあっても、折れることはありません。
風がやめば、すぐ立ち直ります。
人生でも同じです。
軽く受け流せば落ち込まなくなります。
心が曲がることはあっても折れることはないのです。
人から悪口を言われても、深刻に受け止めません。
「あっ、そうですか」「勝手にどうぞ」「だから何?」と深く気にしないで受け流します。
根拠のない誹謗中傷であれば、もはや無視でOKです。
ショックな出来事があっても、小さなことなら深刻に受け止めません。
「まあいいか」「何とかなるよね」「時間が解決する」と軽く受け流します。
受け流せばストレスも半減するので、落ち込むこともなくなります。
トラブルがあったときも、くよくよ引きずりません。
トラブルには必ず原因があります。
きちんと原因を見極めて、反省と改善ができれば、積極的に忘れるようにしましょう。
さっと気持ちが切り替わり、落ち込むこともありません。
何でも深刻に受け止めるのではありません。
重大なことだけ深刻に受け止めれば十分です。
ちょっとしたことは、どんどん積極的に受け流していきましょう。
気にしないこともスキルです。
精神的な抵抗が小さくなって落ち込まなくなります。
風に揺れる柳になれるのです。