落ち込まないためには「自信」が大切です。
自信があれば、自分を信じることができます。
しっかり前を向けます。
胸を張れ、堂々とできます。
きりりとした目になれます。
自然と強気になれ「いつでも来い」「どこからでもかかってこい」という状態になります。
大きな自信があれば勇敢な行動につながって、どんどん未来を切り開いていけるでしょう。
しかし、自信を持つのはいいですが注意があります。
「過剰な自信」には注意してください。
過剰な自信とは、自分の価値や力量を実際より高く評価しすぎることをいいます。
いわゆる過大評価の状態です。
「少しでも自信をつけたい」
「自信はあればあるほどいい」
自信第一主義で生きていると、視野が狭くなって、自分を客観視できなくなることがあります。
自分に甘い見方をしてしまい、気づけば、自信が過信に変わっていることがあるのです。
自信を持つのはいいですが、過剰な自信はよくありません。
意外なことですが、過剰な自信を持つと、かえって落ち込みやすくなります。
なぜ過剰な自信を持つと落ち込むのか。
うまくいかなかったとき、心の整理が難しくなるからです。
自信が過剰であればあるほど、理想が高くなります。
「できて当然」「うまく言って当たり前」という考え方になります。
いくら自信があるとはいえ、負けたり失敗したりすることもあります。
うまくいかなかったときが大変です。
「こんなはずではなかった」と精神的ショックも大きくなります。
「どうしてできないの?」
「簡単にできたはずなのに」
「もっと上手にできたはずだ」
自分の弱さを認めたくない気持ちが出てきて、苦しむことになります。
「なぜ?」「どうして?」と自己矛盾に苦しみます。
自責の念に駆られ、自己嫌悪に陥りやすくなります。
なかなか現実を受け入れられず、思い悩むことになるのです。
過剰な自信は、もはや毒です。
落ち込みを減らすどころか、かえって増やすことになります。
では、過剰な自信がよくないなら、どんな自信を持てばいいのか。
そこで必要になるのが「謙虚な自信」です。
「過剰な自信」と「謙虚な自信」を区別してください。
同じ自信でも、過剰な自信と謙虚な自信は似て非なるものです。
過剰な自信は、過大に評価された状態です。
現実とのギャップがあり、しかも大きなギャップです。
客観性がないため、うまくいかないことがあってもなかなか受け入れられません。
謙虚な自信は、正しく評価された状態です。
現実とのギャップがない、もしくは小さい状態です。
客観性があるため、うまくいかないことがあっても素直に受け止められます。
謙虚な自信を持ちましょう。
控えめな自信を持つことです。
謙虚な自信を持てば、冷静に自分を客観視できます。
自分の価値や力量を正しく認識でき、現実に見合った評価ができます。
謙虚な自信を持てば、うまくいかなくても落ち込みません。
「なるほど。ここが自分の苦手なところだね。弱いところなのだね」
冷静に現実を受け止められ、理性的に行動できます。
冷静に現実を受け止めることができるから、対策や改善ができ、実力を伸ばしていけます。
落ち込むのではなく、自分の実力向上のヒントが見つかったことを喜べるようになります。
謙虚な自信を持てば、勝っても偉そうにしません。
自然と謙虚な一言が出てきます。
「みなさんの応援のおかげです」
「ちょっと運がよかっただけです」
「これからも精進を続け、さらなる向上を目指します」
謙虚な姿勢があるので、みんなからも愛されます。
だから落ち込まないのです。
自信家になるなら「過剰な自信家」ではなく「謙虚な自信家」になってください。
同じ自信家でも、似て非なるものです。
過剰な自信家は、人から嫌われ、落ち込みやすい人生が待っています。
謙虚な自信家は、人から好かれ、落ち込まない人生が待っています。
謙虚な自信を持てば落ち込まないのです。