ピンチのときの考え方は、落ち込み方に影響します。
トラブルが発生して、どんどん状況が悪くなっていくと「いよいよピンチ」という瞬間があります。
そんなとき「もうダメだ」と嘆くことでしょう。
正直な気持ちかもしれませんが、それがよくありません。
「もうダメだ」と思ってはいけません。
「もうダメだ=諦め」です。
自分から希望を捨てることになります。
いったん諦めの気持ちが生まれると、急に力が入らなくなります。
入る気合も入らなくなります。
出る元気も出なくなります。
できることもできなくなります。
抜け殻のようになってしまい、無気力になってしまいます。
諦めた状態で、どうやって困難を乗り越えるのでしょう。
諦めたら、完全に終わりです。
もうダメだと思うから、本当にダメになります。
たとえ八方ふさがりの状態になっても、もうダメだと考えないことです。
まだ勝負が決まったわけではありません。
試合の途中であるなら、最後の最後までファイティングポーズを取り続けることです。
ピンチになったとき「もうダメだ」と思うのではありません。
「さあ、これからだ」と思うのです。
ピンチの状況とは、言い換えると「正念場」です。
「もうダメだ」と思ったなら「ちょうど今、正念場に入った」ということです。
正念場に入ったのですから「さあ、これからだ」と思うことが大切です。
気合が入って、底力が湧いてきます。
「まだ力は出る」と思えば、本当に力が出てきます。
「さあ、これからだ」と思うことで、明るい光が見えてきます。
とにかく前を向き続けていれば、真っ暗の中からかすかな光を見いだせるでしょう。
希望の光が見えてくれば「まだいける」という気持ちになれます。
「火事場のばか力」という言葉があります。
火事場のばか力は、自分の意思で自由にコントロールできません。
いつでもどこでも発揮できるわけではありません。
本当に差し迫った状況でなければ、発揮できないパワーです。
ピンチになったときは、まさに火事場の状況です。
ピンチになったときはラッキーと喜びましょう。
火事場のばか力を発揮できるベストタイミングです。
ピンチになったとき「さあ、これからだ」と思うことでばか力を発揮できれば、一気に好転させることができます。
ピンチをチャンスに変えることができ、奇跡を起こせます。