「最初からうまくいく」と思ってはいけません。
「最初からうまくいく」と思うから落ち込むのです。
もちろん本音としては「最初からうまくいってほしい」と願うところでしょう。
出だしからつまずくのは誰でも嫌です。
いきなり1回目からNGが出ると、落ち込みます。
1回目だからこそ、すんなりうまくいってほしいもの。
順調なスタートができれば、スタートダッシュにつながって全体的に調子もよくなるでしょう。
しかし「最初からうまくいく」と思っていると、思わぬしっぺ返しを受けるでしょう。
万一うまくいかないとき、大きな落胆に襲われるのです。
最初からうまくいくと考えていると、最初から期待してしまいます。
この期待が厄介です。
期待が大きいと、うまくいかなかったときの落胆も大きくなります。
「こんなはずではなかった!」
「どうしてうまくいかないのだろう」
「出だしからつまずくなんて才能がないのかな」
希望が失望に変わり、絶望の谷に落ちます。
急に目の前が真っ暗になったかのように感じるでしょう。
精神的なショックも大きく、深く落ち込んでしまいます。
なかなか気持ちの切り替えができず、立ち直るのにも時間がかかります。
落ち込みが激しいため、諦めやすくなるのです。
最初からうまくいくと考えないことです。
コツやポイントがわかっていないので、スムーズにできません。
慣れていないのでなかなか調子も出ないでしょう。
的外れな行動をしてしまい「しまった」と悔やむ場面も多くなります。
上手にするつもりが下手になることも珍しくありません。
一度も経験したことがなければ、スムーズにいかなくて当然です。
むしろうまくいかないほうが普通です。
落ち込まない生き方の、大切な心構えがあります。
「最初はうまくいかないもの」と思うようにしましょう。
心の保険ですが、これでいいのです。
心に保険をかけておけば、うまくいかなくても落ち込みません。
「最初だからこんなものだよね」
「1回目だからうまくいかないのが普通だよね」
心の準備ができているので、冷静に現実を受け止められます。
気持ちの切り替えが早くなります。
「さあ、2回目にチャレンジしよう!」と前向きになれるのです。