初心者にもかかわらず、難しいことから始めるのはよくありません。
見栄を張ったり体裁を気にしたりして、いきなり難しいことから始める人がいます。
たしかに難しいことから始めるほうが、知的でかっこよく見えやすくなるでしょう。
難しい本を読んでいれば「こんな難しい本を読んでいるの?」と驚かれ、それが尊敬につながることもあるはずです。
周りから見て、レベルの高い人のように映りやすくなる現実があります。
周りからの評価を気にして、わざわざ難しいことから取り組む人もいるはずです。
しかし、ここに落とし穴があります。
初心者にもかかわらず難しいことから取り組むと、必ずつまずきます。
「わからない」「理解できない」「ついていけない」の連続になります。
ほとんど理解できないことばかりで内容についていけず、困り果てることになるでしょう。
知識不足・理解不足を実感することが多くなって、自信がなくなってしまいます。
あまりにわからないことだらけで「自分は頭が悪い」「自分には才能がない」と悪いほうに錯覚します。
「できない」「わからない」が連続で続いて、どんどん自信を失ってきます。
最初にあった熱意も情熱も、どんどん冷めていきます。
いきなり難しいことから取り組むのは、わざわざ落ち込みに行くようなものです。
新しいことを始めるときは、簡単なことから始めましょう。
何事も最初は謙虚になって簡単なことから始めるのが一番です。
新しいことを学ぶときは、まず簡単な本から読み始めましょう。
「初歩」「基本」「サルでもわかる」と名のついた本から始めたほうがうまくいきます。
「超」がつくほど簡単なことから始めていいのです。
簡単なことから始めると「なるほど」と納得できることが増えます。
内容が簡単な本のほうが、基本をしっかり理解できます。
大きめの文字で平易な言葉を使った本のほうが、読みやすくてわかりやすい。
文字数・ページ数の少ない本のほうが、調子よくページをめくっていけます。
前に進んでいる感覚が得られやすくなり、モチベーションが続きます。
1冊を読み切るのも簡単です。
新しい仕事を始めるなら、まず簡単な仕事から始めましょう。
小さくてすぐ終わる仕事がいいでしょう。
簡単な仕事から取り組めば、知識やスキルがきちんと身につきます。
自分のレベルに応じてステップアップしていけば、挫折することもありません。
達成感と充実感の連続になり、仕事が楽しくなります。
習い事も、初心者であれば初級から始めましょう。
基本だからといってばかにしないことです。
基本がきちんと身につくから、スムーズにステップアップできます。
自分が成長している実感が得られるため、モチベーションも続きます。
初級から順にステップアップすれば、挫折することがないので落ち込むこともありません。
難しいことに挑戦しても難なくクリアできます。
「簡単なことから始める」という方針は、あらゆることに通じます。
仕事でも勉強でもスポーツでも同じです。
遠回りに思えるかもしれませんが誤解です。
確実に基本を身につけることは土台を固めることになるため、最も近道になります。