ある日、友人がにこにこしながら話しかけてきました。
「ねえ、聞いてよ、聞いてよ!」
妙に嬉しそうな表情を浮かべています。
「嬉しそうだね。何かあったの?」と聞くと、明るい返事が返ってきました。
「さっき優しい人に出会ったの! 私が困っているところを○○してくれたの!」
どうやら見知らぬ人から優しくされたことに感動している様子なのです。
その人はさりげなく手を差し伸べた後、名前も言わず、笑顔でさっと立ち去っていったとのこと。
その友人が話している「優しい人」とは、あなたのことではありませんか。
誰かに優しくできると、その人を喜ばせることができます。
その人を明るい気持ちにさせたり、幸せにできたりします。
自分の知らないところで、良い評判が立ちます。
自分では当たり前のことをしたつもりでも、相手にとっては特別嬉しく感じられることがあります。
本当に困っているとき、ちょうど求めていたことをしてもらえると、飛び上がるほど嬉しく思うものです。
人の優しさに触れると、嬉しくてたまらなくて、誰かに聞いてもらいたくなるものです。
優しさは連鎖します。
あなたの優しさに触れたその人は、きっとほかの人にも優しく接していくでしょう。
こうして優しさのバトンリレーが生まれ、優しさの輪が広がっていくのです。
誰かに話のネタにされるくらい、優しくすることを目指してみましょう。
優しくしたことを話のネタにされることほど、光栄なことはないのです。