なぜ人に優しくできないのか。
その原因の1つは「自分に優しくしていないこと」にあります。
心当たりがあれば要注意です。
自分に優しくしていないと、人に対しても自分と同じ価値観を押し付けがちです。
「どうしてすぐ休むの? 気合が足りないんじゃないの?」
「どうして弱音を吐くの? もっと頑張れないの?」
「どうして間違えるの? 簡単なことでしょ?」
つい厳しい言葉や態度で接してしまいます。
自分に厳しくしていると他人にも厳しくなってしまい、なかなか優しくできません。
とりわけ完璧主義者にありがちです。
「○○すべき」「○○しなければいけない」など、圧の強い発言が増えます。
自分に完璧にしている人は、人に対しても完璧を求めがちです。
たとえ弱っている人がいても「それくらいで休むな!」「もっと頑張れ!」と強く当たってしまうのです。
人に優しくする前に、まず自分に優しくしましょう。
体調が悪いときは、無理をせず、休みましょう。
「体調を崩すこともあるよね。無理をするのは良くないね。きちんと休もう」と自分を優しくいたわりましょう。
大変なことがあったときは、弱音を吐くことも認めましょう。
「たまには弱音を吐いてもいいよね」と思えばいいことです。
弱音を吐けば、誰かが助けの手を差し伸べてくれるかもしれません。
間違えることがあっても、自分を許しましょう。
あまりくよくよせず「人間だからうっかり間違えることもあるよね」と考えましょう。
自分を責めず、とにかく大切にします。
自分で自分をかばいます。
休むこともあってよし。
弱音を吐くこともあってよし。
間違えることもあってよし。
調子が悪いときや気分が優れないときは、無理をせず、きちんと休養を取ることが大切です。
自分を甘やかすわけではなく、あくまで無理をさせないということです。
自分に優しくしていれば、人に対しても優しくなれます。
「いつも自分に優しくしているのだから人にも優しくしないとね」という考え方になります。
人に優しくすることも大切ですが、自分に優しくすることはもっと大切です。
自分に優しくすることは、自分を満たすことにもつながります。
自分に優しくするから、人にも優しくできるのです。