「気持ちを伝えるかどうか」
シンプルなことですが、後悔に関わるポイントの1つです。
私たちは「気持ちを伝えたい」と思っていても、意外と伝えないことが多いもの。
伝えない事情はさまざまです。
「伝えるのが面倒くさい」と思うこともあります。
「勇気がなくて伝えるのが恥ずかしい」と思うこともあるでしょう。
チャンスを失って伝えられないこともあるでしょう。
そのときは「まあいいか」と思って、伝えることを諦めます。
小さなことだと思い、軽く流してしまいます。
ところがです。
後になると、不思議と悔やむ気持ちが出てきます。
小さなことだと思っても、後になると、大きな悔いに変わることが多いのです。
感謝の気持ちを伝えないと後悔します。
急にその人は目の前からいなくなり、伝えようにも伝えられなくなるかもしれません。
謝っておかないと後悔します。
後になればなるほど心理的な抵抗が生まれ、謝りにくくなります。
好きな人に気持ちを伝えないと後悔します。
もたもたしていると別の人と交際を始めることになり、伝えるチャンスを失います。
後回しにするのもよくありません。
そのときはチャンスが消えているかもしれません。
引っ越しをして、目の前からいなくなっているかもしれません。
連絡を取りたくても、消息がわからなくなっているかもしれません。
すでにその人は亡くなっているかもしれません。
その人がいなくなってからでは、伝えたくても伝えられなくなります。
「いつか伝えよう」
「チャンスがあれば伝えよう」
「タイミングが合えば伝えよう」
それはよくありません。
「いつか伝えよう=永遠に伝えない」です。
言いたいことを言えなかったことに後悔します。
気持ちを伝えられなかったことに後悔します。
自分に対して正直にならなかったことを後悔します。
「どうしてあのとき伝えておかなかったのだろう」
後になって心がしくしく痛んで悔やむことになります。
テレパシーに頼らないことです。
テレパシーはありません。
不確かな方法に頼らなくても、普通に口を動かして伝えれば済むことです。
以心伝心に頼らないことです。
「言わなくてもわかるよね」というのはよくありません。
きちんと言わないとわかりません。
「思うだけ」「念じるだけ」というのはよくありません。
伝えたいことがあれば、きちんと言葉にして伝えましょう。
言葉に出して言うからきちんと伝わります。
口頭で伝えるのが難しいなら、手紙にしたためて伝えてもかまいません。
恥ずかしいかもしれませんが、勇気を出すだけの価値はあります。
お世話になっている人には、きちんとお礼を伝えましょう。
「ありがとう」の一言を伝えるだけです。
きちんと感謝ができる人は、100パーセント好印象です。
嬉しい気持ちがあるうちに伝えたほうが、心もこもります。
感謝を伝えることができれば、自分も元気になれます。
謝るべき人には、きちんと謝っておきましょう。
「ごめんなさい」という一言を伝えるだけです。
謝ることでわだかまりが解けます。
許してくれるかどうかは相手次第ですが、少なくともおわびの気持ちを伝えておけば、心の区切りがつきます。
愛を伝えたい人には、きちんと愛を伝えましょう。
「好きだ」「愛しています」という一言でいいのです。
告白であれ愛情表現であれ、まず「言葉」です。
愛の表現は、ストレートなほうが伝わりやすい。
結果に関わらず、気持ちを伝えておけば、納得できます。
なかなか普段口にしない言葉かもしれませんが、だからこそ伝えたとき、印象深くなります。
相手からの返事は二の次です。
いい返事であろうと悪い返事であろうと関係ありません。
伝えたいことは、伝えておくほうがいい。
感謝でも謝罪でも愛情表現でも、伝えたいことは伝えましょう。
期待外れの返事になるかもしれませんが、堂々とすることです。
恥じることはありません。
勇気を出した自分を誇りに思うことです。
きちんと気持ちを伝えておけば、結果にかかわらず、後悔することはありません。
「伝えてよかった」と思えます。
きちんと気持ちを伝えたところで、得られることは何もないかもしれません。
「伝えただけで終わり」ということもあります。
「結果はゼロ」「何も変わらない」ということもあるでしょう。
それでいいのです。
「伝えることができた」というだけで達成です。
伝えることで、心の区切りができます。
晴れ晴れした気持ちになれます。
前を向いて生きられるようになります。
伝えるだけで意味があるのです。