時に人生では、人任せでお願いしたいときがあるでしょう。
「人に選んでもらいたい」
「人に決めてもらいたい」
難しい問題だったり選択肢が多かったり考えるのがおっくうだったりするときは、よくあることです。
もちろん軽微なことならいいのです。
レストランで「おすすめは何ですか」と聞いて、メニューをお任せにするくらいなら悪くありません。
ワインのことがわからなくて、ソムリエに「お任せします」とお願いするのは当然のこと。
素人なら玄人に任せるほうが安心でしょう。
未熟で不慣れな自分が決めるより、プロや専門家に決めてもらうほうが間違いありません。
信用できる人からのアドバイスであれば、なおさら信用できるでしょう。
だからといって、何でも人に決めてもらえばいいかというと、そうではありません。
人生を左右するような重要なことまで人に決めてもらわないことです。
うまくいかなかったとき、問題に発展する可能性があるからです。
うまくいけばいいですが、うまくいなかったときが大変です。
責任転嫁の心理が働きます。
「あなたのせいでこうなった」と、相手に責任を押し付けてしまいます。
「どう責任を取ってくれるの?」と、相手を責めたり恨んだりすることになります。
人に決めてもらうと、自己責任の意識が希薄になるのです。
人に決めてもらうことが多くなるにつれて、決断力も低下します。
「自分の力で物事を決める」という当たり前の行為が貧弱になります。
人に決めてもらってばかりでは、自分の価値観を見失い、自分のアイデンティティーも揺らいでしまいます。
「考えるのが面倒くさい」
「決めるのが煩わしい」
「責任を取りたくない」
言い分はさまざまあるでしょうが、だからといって何でも人に決めてもらうのはよくありません。
自分の意思で決めることです。
人生に関わる重要事項であればあるほど、自分の意思で決めることが欠かせません。
自分の頭で考え、自分の意思で判断して、自分の責任で決断を下します。
人の意見を聞くのもいいですが、うのみにするのではなく、参考程度にしておきましょう。
「1つの意見」として接すれば、適度な距離感が生まれて上手に活用できます。
人の意見は参考として活用しつつも、最後は自分の意思で決めるようにしましょう。
当たり前のことですが、人生の基本です。
いま一度しっかり再認識して、念頭に置きましょう。
心の声に耳を傾け、自分の本音を大切にしましょう。
人の期待に応えたい気持ちもあるでしょうが、まず自分の気持ちを第一にしてください。
自分のことは、人に決めてもらうのではなく、自分で決めることが大切です。
自分の責任になれば、自分らしい道を歩めます。
仮に失敗しても、自分が選んだことなら責任を取れます。
自分で責任を取るから素直に反省でき、素直に反省できるから成長にもつながります。
人生に関わることであればあるほど、誰かに決めてもらうのではなく、自分が決めましょう。
特に進学先や就職先など、人生の大切な岐路では、自分の責任で決めることが必要不可欠です。
自分の意思で決めることは、後悔しない生き方につながります。
判断を誤ることもありますが、自分の意思で決めたことなら「仕方ない」と納得できます。
自分の意思で決める癖をつけると、失敗を成長に変えることができます。
自分で決めたことなら、間違えても成功です。
自分の意思で決めたことに後悔はないのです。