親孝行を後回しにすると後悔することになるでしょう。
そのとき、親が生きているとは限らないからです。
年齢で考えると、親は自分より先に亡くなることが多いでしょう。
「親孝行は、後回しでいい」
「親孝行は、余裕ができてからでいい」
そう思うことが多いですが、実際はどうでしょうか。
親孝行をしたいと思ったときには、親がいないケースも少なくありません。
不自由が生じてからでは、親孝行をしようにも満足にできない場合があります。
不謹慎なことですが、急に親が亡くなることもあります。
事故に遭い、命を落とすかもしれません。
重い病気が見つかって、あっという間にこの世から去ってしまうこともあるでしょう。
何らかの事件に巻き込まれ、命を奪われる可能性もゼロではありません。
いつまでも親がいると思わないことです。
10年後に親孝行しようとしても、10年後には親はもういないかもしれません。
「まさか」と思うかもしれませんが、そのまさかが起こるのが人生です。
親は自分の原点です。
生んでくれただけでなく、今まで一生懸命育ててくれました。
無償の愛を与え続けてくれました。
「いつか親孝行をしよう」と思っているだけでは、なかなか行動に移せません。
親孝行は、前倒しが正解です。
10年後の親孝行より、今年のうちに親孝行をしましょう。
今すぐが難しいなら、できるだけ早めの計画を立てておくことです。
来年より今年です。
誕生日はもちろんのこと、父の日や母の日はプレゼントを贈りましょう。
形式にとらわれる必要はありません。
親の立場になって、親が喜びそうなプレゼントをすればきっと喜んでもらえるでしょう。
借金までする必要はありませんが、余裕があるかぎり心がけておきたい。
近場でもいいので、日帰り旅行をプレゼントすれば、きっと喜ばれるでしょう。
家族旅行であれば、親だけでなく自分も楽しめるので一石二鳥です。
「親孝行にはお金がかかる」
そう思っているなら誤解です。
お金がかかる親孝行もありますが、お金のかからない親孝行もあります。
たとえば、手紙です。
心のこもった手紙は、れっきとしたプレゼントです。
お金がかかるのは、便せんと切手くらいでしょう。
便せんを何枚も書く必要はなく、1枚でも十分です。
心のこもったオリジナルのメッセージは、感動してもらえるでしょう。
感謝の気持ちを伝えれば、きっと親も喜んでくれるでしょう。
親を喜ばせるだけでも、親孝行です。
「親孝行をやりすぎた」と思うくらいでちょうどいいのです。
親孝行をやらなくて後悔することはあっても、やりすぎて後悔することはありません。
お金がかかったとしても、大したことはありません。
親孝行に使うお金は、無駄な使い方ではなく、有意義な使い方です。
消えてなくなるように思えますが、心と記憶に残ります。
親孝行をすることは、人生の後悔を減らすことにつながります。
「親孝行ができた」という事実があれば、親が亡くなった後でも納得した人生を歩めます。
後悔も心残りもなく、しっかり前を向いて歩んでいけるのです。