私たちは家庭や学校の中で「気持ちを押し殺すこと」を教育されてきました。
親の言うこと・先生の言うことは、忠実に従うこと。
決められたことは、気が乗らなくても頑張ること。
給食で出されたものは、嫌いな食べ物でも、頑張って食べること。
やりたくないことや嫌いなことでも、親や先生の命令なら、やる気を見せて頑張ること。
嫌なことや悲しいことがあっても、そういうそぶりを見せないよう努力すること。
意欲の有無にかかわらず、とにかく決められたことをやらなければいけない状況ばかりでした。
人間関係では「和」が重視され、周りに合わせることが良いこととされてきました。
いつでも頑張る姿を見せたりすれば「偉いね」と褒められました。
自分の気持ちを後回しにし、人のことを優先させれば「優しいね」と褒められました。
人間関係でも、人の顔色をうかがい、その人が望んでいることを察して振る舞うことがあるでしょう。
自分の気持ちは二の次で、まず相手を優先させてしまうことがあるもの。
その結果、いつの間にか相手に合わせることが癖になっていることがあります。
「正直な気持ちを出してはいけない」という思考に陥っていて、そういう人生を送っているのです。
自分の気持ちを押し殺すことがあるのではないでしょうか。
しかし、そのままでは自分に正直に生きることはできません。
もちろん自分の気持ちは二の次という場面もありますが、いつもそればかりというのもつらい。
自分の気持ちを押し殺してばかりでは、疲れもストレスもたまる一方です。
ロボットや操り人形のように、従順に従うだけの存在になってしまいます。
余計な後悔を増やすことにもなりかねません。
自分の気持ちを押し殺すことは、自分の気持ちを後回しにすることです。
「自分の気持ちを後回しにする」という生き方ばかりでは、本当の自分を見失います。
心にふたをすることが癖になってしまいます。
自分らしい人生を送ることが困難になるのです。
もう自分の気持ちを押し殺すのはやめましょう。
心のふたを開けて、自分の本音や正直な気持ちを出してください。
自分に正直に生きるためには、自分を解放させることが必要です。
「やりたいことはやる。やりたくないことはやらない」
「言いたいことは言う。言いたくないことは言わない」
「無理に自分を演じない。素直な自分を見せる」
泣いても笑っても、一度だけの人生です。
本当の自分を取り戻し、自分らしい人生を歩もうではありませんか。
今まで続けていた習慣をがらりと変えることになるかもしれませんが、自分の人生は自分が主役です。
自分の気持ちを押し殺し続けたまま生きるより、はるかに良い。
自分の気持ちに正直になることです。
そこにあなたの幸せがあります。
本当の意味で、自分の人生が始まるのです。