自分は、世界に1人しかいない貴重な存在です。
代えは存在しません。
自分とそっくりな人は世界に3人いると言われますが、自分と似ているというだけであって、完全同一というわけではありません。
だから誰でも自分のことは大切に扱います。
自分を失ったら、それで最後だからです。
ところが自分は大切に扱う一方、人に対してはぞんざいになりがちです。
「人のことなんてどうでもいい」と考える人が少なくありません。
自分に意識を向けていても、人に意識を向けることが少ないのです。
ここで気づいてほしいのは「相手も自分と同様、世界に1人しかいない貴重な存在」ということです。
相手は、世界に何人もいるということはありません。
自分は世界に1人しかいない貴重な存在であるように、相手も世界に1人しかいない貴重な存在です。
「この人も自分と同じように、世界に1人しかいない貴重な人なんだね」と思えば、優しい気持ちが湧いてきます。
ぞんざいに接するわけにはいかない、丁寧に接しようという意識となります。
この理解があれば「人を大切にしよう、優しく接しよう」という気持ちになり、おのずと接し方が柔らかくなるのです。