すべての人の心には、優しい心があります。
優しい心があるのは素晴らしいことです。
優しい心があるからこそ、困っている人を助けたり、相手の気持ちに寄り添えたり、励ましたり元気づけたりできます。
人のミスを許したり、腹の立つことがあっても我慢できたりするのも、優しさがあってのことです。
しかし、優しい心があるだけで満足するのは要注意です。
「私は優しい人間です。優しい心があります」と言ったところで、現実は何も変わりません。
周りの人は「はい、そうですか」となるだけです。
優しい心があるのは素晴らしいことですが、そこで終わりにしないことがです。
大切なことは「優しい心を表現すること」です。
心は、目に見えません。
一方、優しい態度や行動は、目に見えます。
優しくなるということは、具体的な行動で表現するということです。
心はもともと目に見えないものですが、だからこそ具体的な行動を通して、目に見える形で表現することが大切です。
具体的な行動で表現できてこそ「優しくできた」といえます。
優しい態度や行動はたくさんあります。
献血に協力すること。
具合の悪そうな人がいれば「大丈夫ですか」と声をかけること。
エレベーターに乗り込もうとしている人がいたら「開」のボタンを押して待つこと。
大切な人の誕生日には、喜ばれるプレゼントを贈ること。
大切な人が病気で寝込んだときは、親身に看病すること。
相手のミスでこちらに迷惑がかかるようなことがあっても、笑顔で許すこと。
具体的な行動で表現できてこそ「優しいですね」と認められます。
相手の心を動かし、感動させることができるのです。
優しい心があって終わりにするのではなく、それを言葉なり態度なり、具体的な行動で表現していきましょう。