面白い人になるためには「笑わせるネタが必要」と思われがちです。
もちろん笑わせるネタがあるほうが、相手を笑わせることができるでしょう。
ストレートに面白いネタを披露すれば、相手は会話を楽しんでくれます。
しかし、笑わせるだけがすべてではありません。
「相手を楽しませるすべてが面白さにつながる」と考えてください。
それは、褒めることです。
面白い人になりたいなら、褒めることを習慣にしましょう。
褒めるというのは、相手を喜ばせること。
どんな人にも短所や欠点があるように、どんな人にも長所や美点があります。
ユーモアのセンスを磨くには時間を要しますが、相手の長所を見つけるなら、簡単にできます。
その気になれば、今日からでも実行できます。
「相手のいいところを探そう」と意識すれば、すぐ見つかるでしょう。
相手の良いところが見つかれば、どんどん褒めていきましょう。
たとえば、友人と待ち合わせの場面があるとします。
友人と会ったとき、天気や仕事の話題など、普通に話し始めるのもいいですが、まず褒めることから始めるといいでしょう。
「今日は特別おしゃれだね」
「かわいい服だね。センスがいいね」
「初めて見るアクセサリーだね。似合っているよ」
わざとらしくないよう、さりげなく褒めるのがポイントです。
お世辞やおべっかを言うのではなく、あくまで自然に気づいた範囲で言ってみます。
上手に褒めると、相手は笑顔になって喜んでくれるでしょう。
最初に褒めることで、その後に続く会話も明るい雰囲気で楽しめるはずです。
熱心に仕事をしている人がいるとします。
「無理をしないでくださいね」「たまには休憩してください」といった気遣う言葉もいいですが、まず褒めてみましょう。
「お仕事に熱心ですね」
「体力があるのですね」
「集中力がすごいですね」
気づいた範囲で褒めてみます。
相手は、頑張っている自分を認められた気がして、すっと心身が軽くなるでしょう。
人と会ったら、まず褒める。
話を始めたら、まず褒める。
褒めることは、人間関係の大切な潤滑油です。
わざわざ笑わせるネタを披露しなくても、面白い人になれます。
褒めるだけで、相手を楽しませることができます。
褒めることも、面白いネタの1つになるのです。