面白いネタとして思い浮かぶ1つが「おやじギャグ」です。
おやじギャグとは、内容が古くさく、時代感覚からずれているしゃれのことを言います。
よく中年男性が口にすることから、おやじギャグといわれています。
「電話に誰も出んわ」
「布団が吹っ飛んだ」
「カエルが帰る」
「ネギを値切る」
「猫が寝込んだ」
「予約がようやく取れた」
「予想をするのはよそう」
「アルミ缶の上にあるミカン」
「父さんの会社が倒産した」
「紅葉を見に行こうよう」
おやじギャグからは、知性もユーモアも感じられません。
中には「高度な言葉遊び」と思う人もいるかもしれませんが、実際は「陳腐でつまらない」と感じる人が大半でしょう。
「笑ってくれるかもしれない」
「言わないより言ったほうがいいだろう」
「少しくらい場を盛り上げられるだろう」
ぱっと思いつけば、安易な気持ちでとっさに言ってしまうかもしれません。
しかし、面白いとはいえ、おやじギャグには要注意。
おやじギャグを言った後は、冷たい雰囲気になるでしょう。
言われた相手も、どうコメントしていいかわからず、困惑するでしょう。
知性もセンスもないギャグは、もはや「面白い」とは言えません。
「ウケない」とわかっていながら言ってしまうのは、マナー違反。
言いたい衝動に駆られても、ぐっと我慢しておくほうがいいでしょう。
面白くなるのとは真逆の行為。
おやじギャグは、言えば言うほど、面白い人から遠ざかっていきます。
もはやおやじギャグは「笑わせるネタ」ではなく「場を凍り付かせるネタ」と考えるのが適切です。
おやじギャグを言うくらいなら、普通に明るく楽しい話題で会話したほうがベターです。
本気で面白い人になりたいなら、おやじギャグは禁句にしておくのが無難です。
ただし、逆におやじギャグを言われたときは、対応が変わります。
つまらなくても、笑ったほうがいいでしょう。
リアクションが悪いと、雰囲気が悪くなる。
無言や無表情になってしまうと、お互い気まずくなります。
心の中でため息をついていても、表向きは笑っておくのがお付き合いです。
「寒いですね。地球温暖化の防止に貢献していただき、ありがとうございます!」
寒いおやじギャグをうまい一言で返しておけば、笑いでうまくまとめられるでしょう。